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北国、雪国でも光熱費の節約を諦めない。夏冬ともに住み心地が良く、家計にやさしい家づくりを提案

北国、雪国の暮らしに寄り添い、快適な省エネ住宅を提案するプロ

砂川洋毅

砂川洋毅 すながわひろき
砂川洋毅 すながわひろき

#chapter1

冷暖房効率を上げる断熱等級6×家全体をムラなく暖める床下暖房で光熱費を削減

 豊かな自然を有する秋田県大館市。多雪地域としても知られています。「直洋建設」の代表・砂川洋毅さんは、北国、雪国に暮らす方々に寄り添える快適な住空間を実現すべく、1クラス上の省エネ住宅を手掛けています。

 「省エネ住宅の筈なのに真冬の暖房費が月10万円を超える家庭もあると聞きます。『雪国だから仕方ない、燃料費や電気代が上がったから仕方ない』と諦めていいのでしょうか。外気の影響を受けにくい断熱性、暖めた空気を逃がさない気密性を兼ね備え、家そのものの性能をもっと上げれば、僅かなエネルギーでもっと快適になる。そんな想いで高性能な木造住宅を提案しています」

 砂川さんは、ZEH住宅の水準を大幅に上回る断熱等級6により冷暖房効率の更なるアップと、家全体をムラなく床から暖める床下暖房の組み合わせを推奨。一般的な高気密・高断熱住宅と比較すると電気の使用量は約半分以下に削減、高気密・高断熱では無い木造住宅と比べると最大8分の1程度まで低減できると言います。

 「エコロジー」と「エコノミー」の両立を目指す一方で、土地探しから資金繰りのアドバイスも行っております。ITにも強く、3次元CGを駆使したデザイン設計、家族の安心と安全を守る構造設計、設計から施工まで一貫して自社で行っているのが自慢です。

 「現在の住宅の耐用年数は100年とも言われ、目先の建設費だけでなく継続的に発生するランニングコストも加味したマネープランが欠かせません。家計を圧迫する出費を抑え、将来にわたり満足できる家づくりに全力を尽くします」

#chapter2

全ては北国、雪国に住まう方の為、積雪に耐える構造理論を学び、いち早く高気密・高断熱住宅に着手

 大館市の大半は、屋根1㎡あたり450kgもの積雪を想定しなければなりません。これは積雪1.5mに相当します。構造設計という根拠ある手法により豪雪に耐える強度を担保する事はとても重要です。

 砂川さんは東北大学工学部建築学科の出身、構造設計に出会ったのは大学時代。構造学研究室で、倒壊や変形を防ぐ建築の理論を学び、就職先の大手ゼネコンでは公共施設の建設やビル建設などの工事現場に従事。現場管理や品質管理を通じて、適切に要件を満たす施工の知識を深め、父が創業した「直洋建設」に1996年に入社します。

 「情報が少ないながらも、これからの時代は高気密・高断熱だと確信し、従来の住宅と全く異なる理論とノウハウを学びました。当時は“住宅の省エネ化”という概念はユーザーにはあまり浸透しておりませんでしたが、1997年には初の高気密・高断熱住宅を完成。お客さまも家中が適温に保たれる心地よさに感嘆され、あの時の確信が自信に変わった瞬間でした」

 以来、高性能住宅に特化。寒さ、暑さを和らげ『顧客の要望をすべて盛り込んだ夢のような住宅設計』を自身の使命と信じ、職務にまい進するものの、これが間違いであると気付く転機が訪れたのは2003年のことでした。

 「打ち合わせを重ね、8回目でようやくパーフェクトと言えるレベルの設計図が完成したんです。お客さまは歓声を上げるほどの喜びようで、お互いに最高の気分でしたが、見積もりを出すと予算を大きくオーバーしていたのです。お客さまの落胆した表情が忘れられず。申し訳なさは苦い経験として深く心に突き刺さりました」

砂川洋毅 すながわひろき

#chapter3

誤差5%。家づくりに要する総費用を算出する「坪数計画シート」を開発

 「お客さまの期待を二度と裏切ってはならない」。痛恨の念が、砂川さんの心に火をつけました。試行錯誤しながら6年がかりで開発したのが、同社オリジナルの秘密兵器ともいえる「坪数計画シート」です。

 「坪数計画シートは、長年の知見を集約し、建設費の算出に関わる複雑な計算式を組み込んだシステム。図面を描かなくても家の建設費を誤差わずか5%の精度で算出できます。従来ですとお客さまの希望に添う間取りや設備などを何度も検討し、図面に落とし込んだ後でなければ出せなかった金額が、部屋の畳数と階を入れるだけで算出できるのですから画期的です」

 注目すべきは、建設費だけでなく、各種税金、登記費用、火災保険料、金融機関に関わる諸費用まで算出できること。顧客が最も気になる総支出額を明らかにし、早期に見通しを立てます。

 「税金や保険料を忘れ、想定した金額を超えてしまうことは是非とも避けたいものです。心豊かな理想の暮らしを送るはずが、住宅ローンに圧迫され、生活が苦しくなっては本末転倒です」

 「なぜ家を建てたいのですか」。これは砂川さんが度々相談者に問う質問です。住む人が幸せになれる家をつくりたいと願うからこそ、先々の経済状況やランニングコストまで見据えます。

 「今後はリノベーション事業も強化していきます。日々の負担を減らす一助として断熱改修により今の住宅がエコ住宅に生まれ変わることで、快適で、家計にやさしい住まいをかなえたいですね」と北国、雪国の建設会社として矜持を示します。

(取材年月:2025年10月)

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専門家プロフィール

砂川洋毅

北国、雪国の暮らしに寄り添い、快適な省エネ住宅を提案するプロ

砂川洋毅プロ

建設業

直洋建設株式会社

断熱等級6×床下暖房の合わせ技で「冬温かく夏涼しい」を実現する高性能木造住宅を提唱。低ランニングコストのエコ住宅に豊富な実績があり、光熱費のかさみやすい北国、雪国の家づくりのスペシャリスト

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