伊藤武プロのご紹介
個人投資家に向け、「効率のよい貯蓄」をかなえる資産運用をアドバイス(2/3)
ETFに精通し、投資家ニーズに合わせたポートフォリオを提案
伊藤さんは、「分散」を基本に、投資目的に合わせたポートフォリオを構築。ETF(上場投資信託)を中心に投資配分を導きます。
「安定運用には、投資対象を世界に分散させ、10年単位の長いスパンで考えることが重要です。中でも、売買手数料などが低く抑えられるETFは、効率のよい手法の一つ。ETF市場は今世紀ほぼゼロから10兆ドル規模に成長した比類ない証券です。顧客本位で手数料が低く、日本では普及していませんが、10年以上の経験知からのアドバイスを提供しています」
投資対象を選ぶ際のポイントは、「宇宙から見るように世界を俯瞰すること」だそう。
「日本経済は〝失われた30年〟と言われ、ほぼ横ばいの状態が続いています。一方、1990年代以降の世界には、アメリカや中国をはじめ目覚ましい成長を遂げている国々が多数。定性的に世界経済や体制の潮流を読み解き、リスクの軽減をはかりながら成長が見込める市場や地域に幅広く投資すればリターンが期待できる、とシンプルに考えましょう」
月に一度、世界市場の動きや保有銘柄の評価損益などのレポートを提供。為替の変動額を含め顧客すべてのポートフォリオ評価額はいつの時点でもリアルタイムで把握しています。
「市場は変化することが当然で、相場変動を予測することはできません。ポートフォリオには現金も組み込み、市況にあわせて保有比率を調整して分配のバランスを保ち、売買は必要最低限に抑えるよう心掛けています」
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