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伊藤武

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伊藤武(いとうたけし) / 資産運用アドバイザー

株式会社LOGOSキャピタルパートナーズ

コラム

LOGOS年末世界市場レビュー2023

2024年1月5日

テーマ:投資

コラムカテゴリ:お金・保険

LOGOS年末世界市場レビュー2023

2023年12月末主要指数
       2023年12月末/2023年11月末/2022年12月月末     
ダウ工業平均/37,689.54/35,950.89(+4.8%)33,147.25(+13.7%)
S&P500指数 /4,769.83/4,567.80(+4.4%)3,839.50(+24.2%)
NASDAQ指数/14,226.22/14,226.80(+5.5%)10,466.48(+43,4%)
日経225平均/33,464.17/33,486.89(-0.1%)26,094.50(+28.2%)
米ドル対円/\141.03/\148.09/\130.74
ポンド/\179.67/\187.02/\157.58
ユーロ/\155.91/\161.30/\139.68
金/2,071.80/2,060.10(+0.6%)/1,830.10(+13.2%)
米10年国債金利/3.88% 4.33%

10月末に反騰に転じた米国株式市場は年末までほぼ中断なく上昇を続け、主要ハイテク銘柄を要するNASDAQ総合指数の史上最高値更新は当然ながら、ダウ工業平均株価もついに37,778ドルの新高値を更新しました。
2022年末比較で、米主要株価指数は、ダウ平均がプラス13.7%、S&P500種指数はプラス24.2%、そしてNASDAQ総合指数はプラス43.3%と想像を遥かに超えるブルマーケートに転じたのです。日経225平均も久々の大相場となり28.2%の上昇を遂げました。その背景には4月に投資の賢人と称されるウォーレン・バフェット氏の5大商社株の投資が火付け役となり、自己資本価値に対し株価の低い銘柄物色を通じ株価全体の底上げが実現しました。米国はインフレ懸念要因から本格的な政策金利の引上げが実施され、景気後退が必至と言われたのに反し、堅調な景気が継続したことが相場に安心感を提供しました。
ブルマーケットの最大の要因は生成AIを中心とした一大ハイテクブームの到来でした。米国では主要人気銘柄の入れ替えが激しいですが、市場懸念が蔓延るなか、マグニフィセント7と謳われる銘柄の大活躍が相場すべて物語ってると言っても過言でありません。近年主要銘柄として活躍を続けてきたアップル、マイクロソフト、アルファベット(グーグル)、アマゾン、テスラ、メータに加えてAIの主要半導体開発企業のエヌビデアの7銘柄で、2023年の上半期にこれらの銘柄はそれぞれ60%から180%上昇を遂げ、S&P500種指数の30%を構成するに至っています。それら7銘柄を除くとS&P500種指数の2023年通期の上昇率は11%に留まっています。世界経済は回復基調に転じたものの成長率は緩慢に留まる中、米国だけはインフレ上昇懸念から本格的な政策金利の引上げにも拘わらず景気は堅調に推移し、しかもインフレも沈静化に進み全く予想できなかった好循環がブルマーケットの背景を成しています。年初来及び2024年の市場を占うには多くの分析を要しますので、別途ページを割き解説を試みます。
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