外は「シャリ」、中は「プルン」とした絶妙な食感の琥珀糖をオンラインで展開（3/3）

手間を惜しまず一つ一つ手作りし、日本一の琥珀糖を実現することが目標

　「当方は店舗を持っていないので、商品は全て問屋に卸していました。注文状況を見れば、どれがどのくらい売れたかは把握できますが、対面のお店のように、どんなお客さまが手に取ってくださるのかは分からず、もどかしさがありました」

　丹精込めたお菓子を買ってくれる人たちの反応を知りたいと、佐野さんは自社のネットショップを開設。SNSツールのインスタグラムでも紹介するようになりました。
　「ある時、私をフォローしてくださっている方が、琥珀糖の写真をアップしてくれたんです。商品を発送する時お一人お一人に思いをはせていますが、『この方が購入してくれたんだ』と、お客さまを身近に感じました」

　自身の性格について「好奇心旺盛で社交的」と話し、周囲の人とのコミュニケーションを大切にしている佐野さん。近隣の飲食店や商店、美容院などに足を運び、あいさつをしています。多くの人とつながりたいと活動するうち、「マルシェに参加しないか」と声を掛けられました。
　「まちのイベントなどへ出店する機会は今までなかったので、とてもうれしかったですね。家族や会社のスタッフ、地域の方々に支えられていると、改めて感謝しています」

　家業と日本の伝統的な銘菓を守るため、手間を惜しまず一つ一つ手作りする佐野さんの目標は、日本一おいしい琥珀糖を作ること。
　「ユズやベリーといった自然由来の食材を使い、見た目が美しく僕が理想とする『シャリ＆プルン』を追求していきます」と意欲を見せます。

（取材年月：2023年9月）

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