岡山が誇る採れたての桃とブドウを、全国に広く届けるために尽力（2/3）

「桃茂實苑の桃を食べると、夏が来たことを実感」。全国のリピーターが心待ちにする岡山の白桃

　1979年に果物の卸売業から始まった桃茂實苑は、生産者や顧客からの要望を受け、産直通販サイトや観光農園を運営するなど、徐々にサービスを拡充。友實さんは創業者の義父から事業を引き継ぎ、2代目として精力的に活動しています。

　「『桃茂實苑の桃を食べると、夏が来たと実感する』と、例年心待ちにしてくださる方がいてありがたい限りです。コロナ禍前は、香港からもたくさんのお客さまがいらっしゃいました。採れたての桃をうれしそうに口に運ぶ姿を拝見すると、1年間頑張ってきて良かったと心から思います」と笑顔を見せます。

　「岡山の白桃は甘くて柔らかく、のどごしがいい」「こんなにみずみずしく、トロッとした食感は初めて」といった感想が寄せられる中、時には厳しいコメントもあります。
　「輸送中に傷みが出たり、糖度計で測れない渋みが出てきたりといったケースがまれにあります。お客さまにご満足いただけなった際は代替品をお送りするなど、真摯（しんし）にご対応させていただきます」
　友實さんらの誠意と共に受け取った品のおいしさに、苦情から一転、リピーターになる人も少なくないそうです。

　集荷から選果、発送までを一手に担う同社は、生産者にとっても心強い存在のようです。
　「ほとんどの方が5年以上のお付き合いです。『来年もまた頼むね』なんて声を掛けていただくと、励みになります。手塩にかけて育てられた上質な果物を、たくさんの方に堪能していただけるよう、農家さんと力を合わせていきます」

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【次ページ】周囲の人の支えあっての桃茂實苑。感謝を忘れず、おいしい笑顔を届けていきたい

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