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長島武

証券マン歴38年の独立系FP、CFP資格も持つ資産運用のプロ

長島武(ながしまたけし) / ファイナンシャル・プランナー

長島FP事務所

コラム

初心者向け証券勉強(株式3:移動平均線)

2023年12月4日

テーマ:投資

コラムカテゴリ:お金・保険

株式市場において、沢山の指標があります。PER・PBRも一つですね。チァートからもいろんな見方あります。ローソク足・グランビルの法則・新値三本足・一目均衡表など、あげたらきりがありません。はっきり言って、勉強すれば、するほど、こんがりますね。こっちの指標では、買いシグナルなのに、別の指標では売りシグナルがでている事もよくあります。基本の移動平均線を説明します。
A銘柄の推移
日    初値(始値)   高値   安値   終値
1日   500        550    400  430
2日   440        600    420  450
3日   460        590    440  460
4日   490        680    490  680
5日   680        680    500  600
8日   600        700    550  580

移動平均線は、日足、週足、月足があります。一般的には、
日足は、5日線   25日線   75日線
週足は、13週線   26週線   52週線
月足は、6ヶ月線  12ヶ月線  36ヶ月線

新聞の証券欄には、個別銘柄ごとに、初値・高値・安値・終値と出ています。中には、初値と終値、終値だけの新聞もありましたね。まあ、新聞を取ってなく、パソコンで見られる方は、会社のコード番号を入れて(上場会社には、4桁の番号がついています。トヨタ:7203
日立:6501   NTT:9432など)時系列というとこを見れば、出てきます。
上のA銘柄の5日移動平均線は、5日間の終値の平均になります。5日時点の移動平均線の株価は、430+450+460+680+600/5=524円です。8日時点の5日移動平均線は、450+460+680+600+580/5=554円です。直近の5日間の終値の平均をだして、それをつないで移動平均線をだします。週足線、月足線も同様の出し方です。短期移動平均線が長期移動平均線を下から上に抜く時、「ゴールデンクロス」、短期移動平均線が長期移動平均線を上から下に抜く時を「デッドクロス」と呼びます。教科書では、ゴールデンクロスは、買いシグナル、デッドクロスは売りシグナルと紹介されていますね。気を付けないといけないのが、日足線でそのシグナルがでたのか、週足線でそのシグナルがでたのか、月足線ででたのかです。日足線の特徴は、早い動きを察知しますが、騙しといいますが、一旦ゴールデンクロスをつけても、すぐに、デッドクロスをつけることも多いのです。月足線でいうと、ゴールデンクロスを付けると、すぐにデッドクロスをつけることはありえません。しかし、ゴールデンクロスを付けるときは、株価が上昇した後になり、大きな相場のときは、大丈夫ですが、普通は、遅すぎになりがちですよね。私個人的には、日足線は、騙しもあり、月足線は遅すぎ、週足線で考えてみていいのではないかと思います。移動平均線は、ゴールデンクロスしているか、デッドクロスしているのかも見るポイントの一つですが、移動平均線の向きも大事になります。移動平均線が右肩上がりの銘柄ですね。又、移動平均線から現在の株価の乖離率も大事になってきます。乖離率が、大きくなれば、株価の修正で移動平均線に近づいてきます。
でも、はじめは、移動平均線が上向きの株を選択するのがいいのではないでしょうか。次は、一目均衡表について説明します。

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