仲人による心のこもったサポートで「1年成婚」を目指す（1/3）

昔ながらの「仲人による手作りの出会い」が成婚へのカギ

　1961年創業の「岐阜結婚相談所」は60年にわたり、良縁の糸をつむいできました。「初代である祖母、2代目の母の頃から変わらない、ぬくもりあふれるサポートを大切にしています」と代表の三輪晴美さん。近年は、マッチングアプリや街コンなど気軽に婚活ができるようになりました。選択肢が増えてきた今だからこそ、「仲人による手作りの出会いが成婚へのカギ」と三輪さんは考えます。

　三輪さんは会員の一人一人とじっくりコミュニケーションを重ね、人柄や生活スタイル、家族構成、そして、相手に求める条件などを把握していきます。三輪さんと話すうちに頭の中が整理され、ぼんやりとしていた結婚観や理想の夫婦像がハッキリしてくる人も少なくないそうです。「母親や親戚とおしゃべりをするような感覚で、どんなささいなことでも話していただきたいですね。会員さんのことを知れば知るほど、希望に沿ったお相手につなぐことができますから」

　最近は親子で相談に訪れるケースも多くなってきたと言います。「若い方はあまり気にしていないかもしれませんが、やはり結婚は家と家の結びつき。ご本人の意思を尊重しながら、親御さんのご意向もしっかり聞かせてもらいます」。先日も「どんな相手ならうまくいくのか分からない」と悩む母娘に、性格や趣味だけでなく、家族構成を考慮した男性を紹介。お互いの家庭環境が似ていたこともあり、すぐに気が合い、とんとん拍子で成婚へと至りました。かつて同相談所で結婚を決めたという親が、「今度は、子どもにいい相手を見つけてほしい」とやって来ることもあるそうです。

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