- お電話での
お問い合わせ - 024-545-6111
コラム
納豆摂取で脳卒中のリスク低減?
2016年12月25日
納豆摂取で脳卒中のリスク低減?
おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「納豆摂取で脳卒中のリスク低減?」という報告です。
大豆摂取と心血管疾患(CVD)リスクの関連はまだ不明である。また強力な線維素溶解酵素が含まれている納豆については、CVDとの関係を検討されていない。今回、岐阜大学の研究者らが、住民ベースの研究(高山スタディ)において、納豆・大豆タンパク質・大豆イソフラボンの摂取量とCVD死亡率との関連を調べたところ、納豆の摂取がCVD死亡率の低減に寄与しうることが示唆された。
本研究には、高山スタディに参加した35歳以上の男性1万3,355人と女性1万5,724人が含まれ、1992年の募集時に各被験者に半定量的食物摂取頻度調査が実施された。
主な結果は以下のとおり。
・納豆摂取量が最高の四分位では最低の四分位と比較して、すべてのCVDによる死亡リスクの低下と有意に関連していた(危険率0.75倍)。
・すべてのCVDによる死亡リスクと、総大豆タンパク、総大豆イソフラボン、納豆以外の大豆製品からの大豆タンパク質や大豆イソフラボンの摂取の間に、有意な関連は認められなかった。
・総大豆タンパク質と納豆の摂取量の最高四分位は、すべての脳卒中による死亡リスクの低下と有意に関連していた(総大豆タンパク質における危険率0.75倍、納豆における危険率0.68倍)。
・納豆摂取量の最高四分位は、虚血性脳卒中による死亡リスクの低下にも有意に関連していた(危険率0.67倍)。
私も納豆はほぼ毎日摂取していますが、脳卒中予防にこれ程の効果があるとは驚きです!
Merry Christmas!当クリニックの待合室にも飾ってある絵の作者であるはせがわいさおさんの壁紙を使わせて頂きました。
関連するコラム
- チョコ好き女性は脳卒中になりにくい? 2017-03-30
- 女性が脳卒中リスクが高いのはなぜ? 2018-03-08
- 米国若年者の脳卒中増加? 2017-04-23
- 適量飲酒で脳卒中リスク低減? 2016-12-24
- 納豆摂取で脳卒中予防? 2017-03-03
コラムのテーマ一覧
- 熱中症
- 日常の出来事
- 医療環境
- 電子たばこ
- 時事ネタ
- 震災関連
- ご挨拶
- ビールの効用?
- 生活習慣病予防
- 糖尿病関連の報告
- コーヒーの効用
- がん予防
- 日本経済の状況
- 医療コラム
- 原発事故関連
- 薬剤の有効性
- ダイエットの秘訣
- メタボの原因?
- カロリー制限で長生き?
- 運動の効用
- 記憶の不思議?
- 高血圧予防?
- hiroの温泉紀行
- 医療界の新発見?
- 腸内細菌の役割
- 医療マメ知識
- 年末のご挨拶
- 糖尿病予防
- 認知症予防?
- 脳卒中リスク低減には?
- たばこの害
- ポケモンGO
- 加齢に伴う変化の特徴
- 心臓病増悪の原因
- 救急医療
- 内臓脂肪の悪弊
- 飲み過ぎ予防には?
- 長生きの秘訣
- 感染性胃腸炎
- インフルエンザ
- 長生きの秘訣?
- ポケモンGO
- 医療情報
- 研究会発表
カテゴリから記事を探す
佐藤浩明プロへの
お問い合わせ
マイベストプロを見た
と言うとスムーズです
勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。