「こだわり=強み」を生かす売り上げ拡大のプロ
室岡庸司
Mybestpro Interview
「こだわり=強み」を生かす売り上げ拡大のプロ
室岡庸司
#chapter1
「売り上げを上げたい」「業績を高めたい」…。会社を経営している人や個人で事業を営んでいる人は、誰もがこのような思いを抱いているのではないでしょうか。
ただ、「売り上げを上げる」と一口に言っても、そう簡単にはいかない場合もあります。新たなことに取り組んではみたものの、うまく行かず、といったこともあるでしょう。一人、もしくは限られた人たちだけで考えていても、打開策が見つからないことがあるかもしれません。
「そういうときはぜひ、私にご相談ください。5年先、10年先の未来を思い描きながら、一緒に走っていきましょう」。こう力強く語るのは、山形市で株式会社ランフォワードを営んでいる室岡庸司さん。
大手メーカーで販売企画を担当した際は、担当した商品やセクションの「売り上げ前年比200%超」を達成するなどの実績を残し、「地元に貢献できるような仕事がしたい。山形に眠る多くの魅力に光を当てたい」との熱い思いを抱いて中小企業診断士の資格を取得。経営コンサルタントとして独立しました。
現場で身に付けたノウハウと、資格取得を通して得た体系的な知識を融合させた分かりやすいアドバイス、「深く、幅広く、息長い」伴走支援のスタンスで、顧客の信頼を集めています。
#chapter2
室岡さんが重視しているのが、企業や事業者がそれぞれ持っている「こだわり=強み」です。これらを生かした事業計画や販売戦略の策定、研修会やセミナーの開催などを通し、「こだわり=強み」を顧客に届けるための仕組みをつくっていきます。
支援を行うに当たり、まず重要なのが依頼者への聞き取り。何をやりたいのか、現状がどうなのか、理想と現実のギャップ、感じている問題点、などを丁寧に聞き、課題を抽出します。複数の課題が浮かび上がった場合は、優先順位をつけるなどの整理を行った上で、道筋を立てて実行段階に入っていきます。「売り上げ拡大の前に経営の体質改善が必要な場合は、そちらの手立てを行い、良い状態にした上で売り上げ拡大を考えていく場合もあります。売り上げ拡大と体質改善は車の両輪だと感じています」。必要な場合は金融機関や公的支援機関などとタッグを組み、さまざまなニーズに対応できるようにしています。
それでは「こだわり=強み」を生かした売り上げ拡大とは、どのようなことでしょうか。例えば生活雑貨の場合。商品力と魅力があるにもかかわらず安値で売られ、売り上げが伸びませんでした。そこで販路を変え、商品力や魅力を前面に出すような売り出し方にしたところ、価格が上がっても受け入れられ、売り上げを伸ばすことができたそうです。「低価格帯と品質重視、ニーズが異なればマーケットも違います。『こだわり』は『強み』につながるものなので、それをうまく生かし、それに合ったマーケットを考えていくべきです」。メーカー勤務時代に培った方法論が、こうした考えの下地になっています。
#chapter3
メーカー、卸・小売業、サービス業など「製造・流通」の分野に強みを持つ室岡さん。小回りのきく機動力と面倒見の良さ、豊かなバイタリティーで、相談者の信頼を得ています。
事業計画の策定支援に携わった飲食店では、オーナーが抱く「食育」への強い思いを計画書にいかに盛り込むかを一緒に考え、この事業について2022年度の「山形市創業アワード」飲食店部門最優秀賞を受賞しました。
県内のある酒造会社には、プライベートブランドによる商品展開や、海外の販路開拓を提案しました。同社の酒造りのこだわりを整理して発信したところ、少しずつ販売先の卸売会社や消費者に届き始め、売り上げが増加基調にあります。コロナ禍や人口減少などで日本酒の市場は縮小傾向にありますが、山形県産の日本酒は高い品質が「強み」です。「強み」を生かしたマーケティングは、まさに室岡さんの真骨頂といえそうです。
デジタルトランスフォーメーション(DX)の流れが加速し、デジタル技術を生かした経営戦略が求められています。その分野に関しても専門知識を生かしながら、的確なアドバイスができます。
学生時代は世界各国を旅し、就職後は大手企業で結果を出してきた室岡さん。「地元でさまざまな提案を行い、新しいビジネスを『つくって』いきたい」と意欲を燃やしながら、日々、企業の支援に奔走しています。
(取材年月:2023年3月)
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Profile
「こだわり=強み」を生かす売り上げ拡大のプロ
室岡庸司プロ
経営コンサルタント
株式会社ランフォワード
製造・流通に関わる中小企業の売り上げを高める専門家として、企業の「こだわり=強み」を顧客に届けるための支援を行います。大手企業で得た経験と専門的な知識を生かし、一緒に走りながら息長くサポートします。
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