贈る人の「心」を美しく演出するフラワーギフトのプロ
森昭好
Mybestpro Interview
贈る人の「心」を美しく演出するフラワーギフトのプロ
森昭好
#chapter1
「花を贈る」。そこには必ず、送り主が伝えたい「心」があります。祝福、感謝、祈り、哀悼…。そうした気持ちを、花々は何よりも印象的に、贈る相手に届けてくれます。部屋の中に飾ったり、庭や家の周囲を美しく彩ったり。花々は、毎日の生活に潤いを与えてくれる存在でもあります。そうした、人を幸せにする「花」を売る場所だからこそ、「訪れた人がわくわくするような店をつくりたい」と心掛けているフラワーショップが、山形市にある「街角の花屋 シャンド・フルール 花樹有(かじゅある)」です。
緑に囲まれた、ペンションのような雰囲気のおしゃれなお店。中に入れば、華やかなアレンジメントやお勧めの花々、ギフト商品がずらりと並び、見て歩いているだけで気持ちが和んできます。
スタッフに声を掛けると、予算や目的などの希望に合わせて花を選んでくれ、店の奥で花束やアレンジメントに整えてくれます。待っている間には、自慢のコーヒーでおもてなし。そのコーヒーも、世界中から厳選した生豆を、注文に合わせてその場で焙煎した逸品。店の周囲には、コーヒー豆を炒る、いい香りが漂います。その香りに誘われるように、店に足を運ぶお客さまも増えているとか。
「大部分の人たちにとって、花を買いに来るのは特別なとき。だからこそ、訪れた人をわくわくさせるような店づくりを心掛けています」。代表の森昭好さんが、お店のコンセプトを語ります。商品の確かさとセンスに加え、その名の通りカジュアル=気軽に足を運びたくなる雰囲気が、多くのファンを魅了しています。
#chapter2
森さんはもともとは農家の出身。稲作や果樹栽培の傍ら、生産した花を車に積み、移動販売をしていました。景気の良かった1980~90年代のこと。「花の販売は今後、成長が見込める」とのアドバイスもあって一念発起。東京のフラワーショップで修業することになりました。
ブライダル関係を中心に多くの需要があった中、仕事と並行して西洋風のアレンジメント、日本伝統の華道などを学び、感性を磨いていきました。このときに学んだ技術とセンスが、その後の礎になっています。
4年の修業を経て山形に戻り、最初のお店を構えました。経済情勢や人々のニーズも変化し、セレモニー会場を彩る大きなものから、個人客の求めに応じてアレンジメントの腕を振るう機会が増えてきました。そうした流れを踏まえ、山形で開業する際は、個人客を視野に入れた店づくりを志してきました。
当初のコンセプトは「センスを前面に出した、とんがった店」。前衛的なインテリア、“こだわり過ぎた”商品づくりなど、さまざまな試行錯誤を経て、今の「心が温かくなるような、気軽に立ち寄れる店」にたどり着きました。
コンクールに出品して腕を磨いたり、アレンジメントやガーデニングの教室を開催したり。さまざまな「花の楽しみ方」を提案しながら、変わらず持ち続けているのが「商品へのこだわり」です。品ぞろえに加え、仕入れの際には「鮮度」を特に重視します。購入した人が、その花をより長く楽しめるように、との心配りです。店内で使っている水は、浄水器で殺菌した独特の「魔法の水」。水の良しあしが、花の寿命も左右するからです。
生活のスタイルや住環境が変化する中でも、「花を飾る楽しさ」を感じることができるようにと独自に開発したのが、「花瓶のいらない花束」デコールブーケ。花束のまま部屋の中に立てて飾ることができ、中に入った「魔法の水」の作用で美しさが長持ちします。ライフスタイルや住環境が変化する中でも、「花を飾る楽しさ」を味わってほしい―。そんな思いが共感を呼び、人気を博しています。
「オーダーに応じて花を選ぶときには、頼んだ人の雰囲気や、着ている服の色などを参考にします。身に着けているものは、その人にとって心地よいもの。そうして選んだ花が喜んでいただけたときは、うれしさも格別ですね」。
#chapter3
花樹有では、県内産の日本酒やワイン、農産物、スイーツなどのギフトも取り扱っています。ネット通販を手掛ける中で商品のラインアップを増やそうと扱い始めましたが、花と組み合わせたギフト用のセットが好評です。
「花のある幸せな日常」を発信してきた花樹有は、新たな展開としてコーヒー豆の焙煎・販売も始めました。コーヒー本来の味と香りが満喫できるよう、生豆をその場で焙煎して売るスタイルを取っています。世界中からえりすぐりの豆をそろえ、好みの味を選ぶことも可能。味わう人を魅了すること、請け合いです。
贈る人、贈られる人、そして、それらにかかわる店の人たちも幸せになれるような花屋さん。「花樹有」にいつ足を運んでも、色とりどりの花々と、スタッフの笑顔が心地よく迎えてくれます。森さんの思いが息づく「人と人が集まる会話の弾む楽しい店」花樹有で、あなたの「幸せ」を見つけてみませんか。
(取材年月:2016年7月)
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Profile
贈る人の「心」を美しく演出するフラワーギフトのプロ
森昭好プロ
フラワーコーディネーター
株式会社 花樹有(かじゅある)
心温まる素敵なフラワーギフトや独創的なアレンジメントをはじめ、ご家庭やお店のガーデニングなどに関して幅広い知識と豊かな経験を生かし、お客さまの要望や予算に合わせてあなたの「幸せ」を華やかに演出します。
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