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「うちエコ診断」を通じて光熱費の削減方法を家庭ごとにアレンジし、家計にも地球にも優しく

家庭における光熱費削減を通じて環境負荷を軽減するプロ

杉本康彦

杉本康彦 すぎもとやすひこ
杉本康彦 すぎもとやすひこ

#chapter1

わが家の“無駄遣い”を見える化。節約術をオーダーメードし省エネ生活のお手伝い

 富山市を拠点に「心地よく、健康に、合理的に」をモットーに事業を展開する「サンヨウ」。住環境事業部で課長を務める杉本康彦さんは、省エネ、創エネを通じて快適な住まいづくりをサポート。自身も含め、環境省が定めた公的資格「うちエコ診断士」の保有者が5人在籍し、会社自体も富山県の「うちエコ診断実施機関」に認定されています。

 「家庭のエネルギー消費量を調べ、家計のご負担を軽減するため、電気やガス、灯油、ガソリン代などをヒアリングし、専用ソフトを使って他の家よりも高額になっている項目や二酸化炭素の排出量などを可視化します。100世帯中におけるランキングも分かるので、取り組みの成果に実感が湧くと好評です。日常に取り入れやすい光熱費の削減方法も教えます。」

 うちエコ診断は、各世帯一律のアドバイスではなく、家族構成やライフスタイルに合わせてオーダーメードの対策を立てられるのが特長。「体感温度を下げるためエアコンと扇風機を併用する」「お湯の使いすぎを防ぐため給湯器を省エネモードにする」「洗髪中はシャワーを止める」「車の運転では低燃費のエコドライブを実践する」といった各家庭にあわせた提案を実行することで、年間の光熱費が平均で7万円下がるというデータもあります。

 「受診は無料なので、冷暖房の使用量などを把握する上でもぜひご活用ください。『サンヨウ』の本社オフィスや高岡営業所のほか、各種イベント会場やショッピングセンター等で診断を行っており、必要に応じて省エネリフォームもご提案できます。工夫を重ねてお得に、かつ地球に優しい毎日を過ごしてほしいですね」

#chapter2

大工の棟梁だった祖父の背中を追い住宅業界へ。省エネに着目し「うちエコ診断士」に

 大工の棟梁だった祖父に連れられ、幼い頃はよく建築現場で遊んでいたという杉本さん。夏休みの自由研究で材木を加工した作品を提出するなど、かねてより木に親しんできました。

 「腰道具をぶら下げ、高い所に登って黙々と作業をする祖父の姿が勇ましかったですね。また私の実家がコンクリート造で、昔から温かみのある木造住宅に憧れていたこともあり約30年前に『サンヨウ』に入社しました」

 会社は間もなく新型のエアコンや、当時としては珍しい太陽光発電システムなどの分野にかじを切るように。杉本さんも機器や建材と電気代の関係について研究を始めます。

 「当社は早くから太陽光発電や省エネリフォームなどに取り組んできたこともあり、環境問題への関心が高く、世界的な温室効果ガスの排出削減目標に賛同して、『中小企業版SBT認定』を取得しました」

 そうした流れの中で杉本さんが着目したのは、一般家庭におけるCO₂排出量の削減を目的とした「うちエコ診断制度」でした。診断を通じて光熱費削減のお手伝いができるだけでなく、その行動が環境負荷の軽減にもつながる――この制度は、まさに意義あるものだと感じたのです。
 その思いから、杉本さんは「うちエコ診断士」の資格取得に挑戦。試験では京都議定書をはじめとする世界的な脱炭素化の動きや、日常業務で扱う省エネ機器の導入メリットなど、幅広い知識を求められたといいます。

 「私たちは省エネ特化型のリフォームで一日の長があり、富山では一定の知名度を誇ります。『コストを抑え、効率よく光熱費を減らしたい』というお客さまの声に耳を傾け、的確にプランニングする上で有用な資格であり、当社が扱っている設備や機器との相性も上々です。多様な“エコ”のニーズに、今まで以上に応えられると確信しています」

杉本康彦 すぎもとやすひこ

#chapter3

オール電化の割合が高い富山。電気料金の高騰に備え太陽光発電システムと蓄電池を

 杉本さんによると、富山県は全国的にも珍しく、住宅のおよそ7割(新築においてはそれ以上の割合)がオール電化を採用。比例するように富山市内の各家庭は国内でもトップクラスの電力を消費し、冬場でもガスや灯油への依存度が低い傾向にあると説明します。

 「この数年で電気料金は1.5倍ほどに高騰し、毎月の支払いが数千円から1万円ほど増えた世帯も多いと聞きます。先行きが不透明な状況に直面している方々にとって、心強い味方になるのが太陽光発電システムと蓄電池です。当社で設置した家庭では平均で30%、多ければ50%の電気代を削減できており、『もっと早く付けておけば良かった』との感想を頂きます。」

 節約効果も可視化できるため「他にも余計な電気を使っていないだろうか」「二重窓や外壁の断熱材と組み合わせるとどんな相乗効果が生まれるだろう」といった声も。以前にも増して省エネに関心を寄せ、家庭内でできることを見つけ日頃の心掛けにつながっているのも、うれしい限りだと話します。

 「リビングの大きな窓から熱が出入りするなど、お家の課題に応じて手だてを講じる私たちのリフォームは満足度が高く、リピーターになるお客さまも多いです。『うちエコ診断』を通じて『やらなきゃ』から『やってみよう』へ意識を変換し、無理なく暮らしになじむエコロジーを提唱していきたいですね。」

 地域に根ざし「提案力、施工力なら『サンヨウ』」と富山で頼られる企業を志す杉本さん。「お客さまにも地球にも喜ばれる住環境を追求したい」と力を込めます。

(取材年月:2025年6月)

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専門家プロフィール

杉本康彦

家庭における光熱費削減を通じて環境負荷を軽減するプロ

杉本康彦プロ

リフォーム業

サンヨウ株式会社

環境省認定の公的資格「うちエコ診断士」を取得。電気料金やガス代などの現状を専用ソフトで見える化し、光熱費の削減方法を世帯ごとのオーダーメード形式で提案し、負担を軽減。家庭を支えます。

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