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80年代からITひと筋。独立30年以上・3万時間超のコンサル実績

IT戦略と特許取得支援で企業競争力を高めるコンサルタント

佐佐將行

佐佐將行 さっさまさゆき

#chapter1

世界的サッカー大会やポイントサービスでIT統括。戦略立案から実装・運用まで支援

 IT業界で活躍し続ける「ビジョンクエスト」の代表・佐佐將行さん。2002年に日韓で共催されたサッカー大会では情報システム全体統括を担い、愛知万博、東京五輪招致、Ponta共通ポイントサービスの立ち上げで統括指揮を務めるなど、数々の大規模プロジェクトに携わってきました。

 「1993年の起業以来、時間制のITコンサルティングサービスを提供しています。主な取引先は東証プライム上場企業や国際大規模プロジェクトで、40社を超える実績は2025年末で累計3万3367時間に達します。各顧客との複数年にわたる契約継続が信頼と重用の証と受け止めています」

 その背景には、縦糸と横糸の二つの強みがあります。縦糸は、「システムをどう構築・刷新するか」という計画の立案から、実作業にあたるベンダーの選定や交渉、実装時の進捗管理、稼働後の運用管理までカバーし、全工程で適したIT投資を実現する支援。横糸は、各種B2BやB2Cサービスの開発・運用など業界や業種を問わずのアドバイス、さらに情報セキュリティー方針の策定やITガバナンスの徹底、経営陣の戦略立案サポートなど、技術面にとどまらない対応力を持ち、顧客にとって“主治医のような存在”として寄り添う支援です。

 結果を出すために顧客側に求めているのは、佐佐さん自身が一定の裁量を持てること。結果を出すことを最優先とするスタンスで臨むため、経営層と直接話せる環境を望んでいます。

 「だからこそ私は、規律と体力があり意思決定の仕組みが整った組織を中心にご支援してきました。それが30有余年にわたり成果を出し続けられている理由だと思います」

#chapter2

三菱商事でシステム開発を経験。社会貢献を求め29歳で独立

 佐佐さんは早稲田大学政治経済学部を卒業後、1986年に三菱商事に就職。面接では将来の独立についても言及していたものの採用され、当初の希望とは異なり情報システム部門に配属されました。

 「理系でもない私がなぜITに、と思いましたが、順調に仕事を覚えていきました。大企業の人事部はやはり特性を見抜くものだと感心しました」

 実務では、大型コンピュータであるメインフレームからミニコン、オフコン、PCへと移行する時代の中で、主に社内システムの設計や開発、運用に携わりました。しかし次第に、社会への貢献を実感できる仕事を求めるように。「消費者の方々に近い位置で、成果が世の中に見える形の仕事がしたいという思いが強くなりました」と振り返ります。

 そして有言実行を果たし、1993年に29歳で独立して「ビジョンクエスト」を設立。
2002年には超ワイド高精細映像システムの開発会社「メガビジョン」を創業しました。

 「ワールドカップサッカー日韓大会では大会招致の提案から日本招致(のちに組織)委員会に入り、情報通信専門委員会の委員長代行として日韓をまたぐ大会システムの要件定義・開発から本番の運営、閉幕後のシステム停止・廃却までの全フェーズを統括しました。その後は共通ポイントサービスの立ち上げを経てCIO(最高情報責任者)として、稼働管理から運用まで指揮を執りました。いずれも誰もチャレンジしたことのないような取り組みでしたが、自分で道を開拓するしかない状況に直面するたびにむしろ力が湧いてきます。前例がないほど、自由とやりがいを感じる性分なのかもしれません」

#chapter3

ビジネスモデル特許の取得もサポートし、それによる事業化まで支援

 佐佐さんはこれまでの経験を生かし、IT技術で新しい仕組み・サービスを実現する発明が登録されるビジネスモデル特許の取得を支援。自身でも累計で16件の出願で16件の査定を得ており、査定率100%とのこと。(ほかに2026年3月時点で11件が出願中、2件が出願待ち)

 「システムの仕組みを設計する視点があると、ビジネスモデル特許の整理や構成を考えやすくなります。長年のIT経験から企業のビジネスアイデアをITシテムとして具体化することに長けています」

 さらに、一つの特許を分割しながら権利の範囲を整理・補強していくことで、独自サービスとしての展開や他社との協業によるライセンス活用など、事業の広がりを見据えた活用方法も支援しています。

 「まず特許を取得し、その後にビジネスを本格化させるというアプローチは、企業の競争力を高める有力なシナリオです。世に出していきたいサービスがあってその特許が登録されれば、20年間権利が保護されるため、事業を進める上での極めて重要な盾と矛になります」

 そして佐佐さんには、もう一つの目標があります。

 「日本発のビジネスモデル特許を世界標準にしていくことが目標です。すなわち、日本初のサービスが世界中で利用されるモノ・コトに育っていくことです。世の中をより良く変えていこうという志を持つ企業とともに、意義のあるITサービスを世界に広げていきたいですね。生きているうちにかなえたい夢の一つです」

(取材年月:2026年3月)

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専門家プロフィール

佐佐將行

IT戦略と特許取得支援で企業競争力を高めるコンサルタント

佐佐將行プロ

ITコンサルタント

ビジョンクエスト株式会社

三菱商事を独立後、大型ITプロジェクトを多数指揮。企業システムの戦略立案から実装・運用まで及びビジネスモデル特許の取得や活用も支援し、使う・稼ぐの両面から競争力向上を支援。特許査定、執筆・著作も多数。

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