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2万人超の面接経験で採用の裏側を知るプロが、転職支援と企業の人事課題の両面から伴走

2万人超の面接経験を生かし、転職と採用を支援する専門家

細川晃男

細川晃男 ほそかわあきお
細川晃男 ほそかわあきお

#chapter1

就職活動は100社全滅。遠回りした経験が「寄り添う支援」の原点に

 履歴書の写真は、アフロのようなパーマに日焼けサロンで焼いた肌のいわゆる「ギャル男」スタイル。接客系のアルバイト面接は30社受けてすべて不採用。さらに就職活動ではマスコミ業界を志望し、100社にエントリーするもすべて一次面接で不採用――それが、「Unitas(ユニタス)」代表・細川晃男さんの大学時代の姿でした。

 「あがり症で、想定外の質問にうまく対応できず、自滅してしまうことが多かったんです」

 不合格通知を受け取るたびに、自分を否定されたように感じていたと振り返ります。その後、スタイリストの道に進みますが将来に不安を感じ、2年で退職。再出発として選んだのが、人材・情報サービスを手がけるリクルートの契約社員でした。

 飲食店への飛び込み営業からキャリアをスタートし、思うように成果が出ない時期も経験します。苦しい時期を乗り越えながら努力を重ね、やがて営業として表彰を受けるまでに成長。のちにマネージャーにも登用されました。17年間勤務し、営業部長、人事部責任者を経て独立。現在は転職支援や採用代行を手がけています。

 細川さんが特に力を入れているのが、学歴や職歴に不安がある人、離職歴やブランクがある人、外国籍の人など、転職活動で困難を感じやすい人の支援です。

 「かつての自分のように壁にぶつかっている方に寄り添う形が、自分には合っていると感じています」と細川さん。遠回りしてきた経験が、今の支援の根幹になっています。

#chapter2

「フラットに見る目」と「観察力」が、人事と転職支援の両方で武器に

 リクルートで14年間営業部に在籍した後、人事部へ異動した細川さん。異動の理由を上司に尋ねたところ、「人をよく見ていること」「物事をフラットに捉えられること」を評価されたといいます。

 人事の仕事では、ときに厳しい判断が求められます。細川さんはこれを「従業員と経営側のどちらにも寄らず、真ん中で判断することが大事」と語ります。営業時代に培われたこの「ど真ん中の視点」は、複数の立場を踏まえて着地点を探る姿勢が現在の支援にも生かされています。
 また、「人をよく見ている」背景には、人見知りの性格も関係しているとか。表情やしぐさから、相手の考えを読み取ろうとする習慣が身につき、面接や人材評価の精度を高めていきました。

 人事部での経験を通じて、人の転機に携わることに大きなやりがいを感じた細川さんは、営業部への再異動のタイミングで起業を決意。転職支援では、求職者との面談で「転職の軸」を明確にすることを重視しています。

 「転職する理由を自分で整理できている方は、実は多くありません。年収を上げたいのか、働き方を変えたいのか、新しい職種に挑戦したいのか。一緒に考えながら、何をmustにして何をwantにするのかを整理していきます」

 これまで面接したのは2万人以上。転職市場を熟知したプロとして、求職者の隣に立ちながら方向性を定めていきます。セミナーやYouTubeでも発信を続けており、面接官としての経験から「合否の分かれ道」や「質問の意図と答え方」といった採用の裏側を惜しみなく伝えています。

細川晃男 ほそかわあきお

#chapter3

企業の困りごとに伴走し、最終的にはノウハウを手渡す支援を

 細川さんは転職支援と並行して、企業向けのサービスも幅広く展開。採用代行をはじめ、採用要件の設計、人事評価制度構築、面接官トレーニングなど、人事にまつわる多様な課題に対応しています。

 印象的な支援事例のひとつが、新卒エンジニアを年間100名ほど採用していた企業からの相談です。離職率の高さが課題となっており、原因の究明を依頼されました。細川さんは過去の採用者データ約5000件を分析し、離職する人材と定着する人材の傾向の違いを整理。さらに、現職で活躍するエンジニアとその上司へのインタビューも実施しました。定量・定性の両面から検証した結果、採用要件そのものを見直す必要があると判断。改善を進めたことで、離職率の低下につながったといいます。

 企業への支援で意識しているのは、単なる代行で終わらせないことです。

 「企業さまは、いずれ自社で内製化したいという思いが強いと考えています。施策をデータとして蓄積し、ノウハウを言語化したうえで、最終的には企業さまへ引き継いでいく支援を行っていきたいですね」

 会社名の「uni」は「一つだけの」、「tas」は「足す」という意味。その人らしさや強みを見つけ、より引き出していきたいという思いが込められています。

 今後はAIと人間の力を組み合わせ、効率化しながらも温かみのある支援を追求していきたいと話す細川さん。転職者と企業、その両面から「一人一人が自信を持って輝ける社会」の実現を目指しています。

(取材年月:2026年3月)

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専門家プロフィール

細川晃男

2万人超の面接経験を生かし、転職と採用を支援する専門家

細川晃男プロ

人事コンサルタント

株式会社Unitas

離職歴やブランクなど、転職に不安を抱える人の軸づくりを支援。元リクルート人事部責任者として2万人超と面接してきた経験を生かし、企業の採用課題にも対応。求職者と企業の双方に寄り添います。

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