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社会正義の実現を目指すとともに、事件解決を通じ依頼者が自ら踏み出す力を芽吹かせるエンパワメント

心理的な負担や不安、葛藤に心を寄せ、癒やしにつなげる弁護士

福田匡剛

福田さんプロフ
福田さんデスク

#chapter1

依頼者の苦しみや葛藤に心を寄せ、より良い人生につながる解決策とその方法を模索し続ける

 「家庭や社会生活の中でトラブルに見舞われたとき、傍らで見守り力づける“味方”でありたい」
 そう話すのは、大手総合法律事務所での勤務を経て独立し、東京メトロ表参道駅すぐの場所にオフィスを構える「福田総合法律事務所」の弁護士・福田匡剛さん。
 
 遺産分割のような親族間で生じるもめごと、夫婦間の生活費や離婚、親権の取得、労働環境や会社経営を健全化する企業法務、事件・事故の弁護や補償問題など幅広い分野を手掛け、これまでに1200件以上もの事案に関わってきました。

 「弁護士には『紛争解決』のイメージが強いように思います。確かに白黒つけなければならない局面もありますが、当方が数多く携わってきた離婚や相続といった家事案件では、ご本人はもちろん、関わりのある方全員が納得して、その後の人生をより良いものにできる解決策を心掛けています」

 福田さんが常に念頭に置いているのが「苦しい思いを抱えて相談に訪れた人の心理的な負担や葛藤に心を寄せる」ということ。

 「日頃から相手の話に耳を傾けるコーチングや、心的ストレスを和らげるメンタルヘルスの学びを欠かさず、心の癒やしにつなげるリーガル・カウンセリングや依頼者をエンパワーするリーガル・コーチングに力を入れています」

 また法律に関する知見を活用して社会に貢献できる活動を模索。
 後進の育成だけでなく、青少年を取り巻くさまざまなリスクに対し、子どもたちが自ら考え対処できる力を養っていきたいと語ります。
 「社会ルールや法的リテラシーについて理解を深めることが重要です。学校や家庭で法教育を実践していきたいですね」

#chapter2

「悩みを明かせず、孤独を抱える人の味方に」少年時代の憧れの存在を目指す

 「法律家を志したのは、中学生の時、ドラマ化もされた人気漫画『家栽の人』(小学館出版)を読んで、迷いや葛藤を抱える人に手を差し伸べる、人情派の法律家の姿に感銘を受けたのがきっかけ」と福田さん。
 劇中で感情に流され収拾がつかなくなった展開では、当事者自らが踏み出そうとするまで辛抱強く寄り添う主人公にリスペクトを込めて、自身を重ね合わせることもあったとか。

 「原点は、『正義の味方になりたい』とテレビの変身ヒーローに憧れた2歳の頃までさかのぼるかもしれません。目立たず人知れず悪と闘い、解決後に被害者が幸せそうに笑うのを遠目からそっと見守る姿勢は、社会正義の本質のような気がします」

 フィクションの世界から、福田さん自身の現実問題として意識することになったのは、転校生となって味わった疎外感で、心に大きな影を落としたと言います。

 「クラスになじめず、誰にも心を開けず孤独感にさいなまれていた時、強く願ったのは『悩みを受け止めてくれる味方がいたら』ということ。次第に自分自身がそんな存在でありたいという気持ちが芽生え、おのずと進むべき道が見えてきたのです」

 福田さんが掲げる「依頼者の人生を明るく照らす」という信念の根底には、体験に裏打ちされた人間味豊かな感性と、他者に対する深い共感があるようです。

 「『社会正義を実現することを使命とする』と明記されている弁護士法第1条第1項を目にした時、自分は正義の味方という仕事をしているのだと幼い頃からの憧れがはっきりと形を成したのを実感し、改めて身が引き締まる思いがしました」

事務所内

#chapter3

遺言書作成など個人の思いを大切にし、心安らぐ人生の広がりを支援

 依頼者が置かれた状況を冷静に整理し、「最も大事にしたいことはなにか」に自ら気づけるよう力を尽くす福田さん。

 「例えば婚姻関係に終止符を打つ場合、財産分与や子どもの親権、不倫やDVがあった場合は慰謝料請求など数多くの課題があります。中には債務整理の必要も伴ったり、刑事事件まで絡んだり、複数の分野を横断的に検討しなければならないケースもありますが、経験知を駆使して一緒に、その人にとっての最善の道筋を探ります」
 
 福田さんは、離婚後の経済的な不安や子どもの将来を憂慮する気持ちをくみ取りながら、養育費や慰謝料の交渉、面会交流やライフプランの確立まで細かくサポート。同時に、依頼者自身が問題を解決しようとする力を引き出し、応援します。

 親族間の話し合いがまとまらない相続についても、遺言書の誤った解釈や悪用を防いで有効性の確認や遺留分の確保といった手続きを進める中でも、出来得る限り関係者の敵対感が最終的に和らぎ友好的に合意することができるような解決を目指します。

 「故人の思いを尊重することを第一に考え、結果的に親族同士の絆を少しでも修復することができるような遺産分割協議に注力しています。また先々を心配して相談に来られる人も多く、ご本人の意思を確実に伝える手だてとして遺言書作成などを支援するなど、人生の締めくくりを心安らかに迎える環境づくりをお手伝いしています」

 多忙な日々を送る福田さんも、家庭では1女3男の父親。
 「本音で向き合い、言葉を交わすことがトラブル回避の基本」とばかりに、週末ごとに全力でヒーローごっこを繰り広げているそうです。

(取材年月:2024年7月)

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福田匡剛

心理的な負担や不安、葛藤に心を寄せ、癒やしにつなげる弁護士

福田匡剛プロ

弁護士

福田総合法律事務所

離婚や相続などの悩みに孤独感を抱えている人の味方となって、法律家の立場からの事件解決だけでなく、心の癒やしにもつなげ、事件後の人生設計や関係修復、エンパワメントまで考える環境づくりをサポート。

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