費用対効果を追求するインターネット広告の専門家
能見柾樹
Mybestpro Interview
費用対効果を追求するインターネット広告の専門家
能見柾樹
#chapter1
X(旧:Twitter)やInstagramなどのSNS、WEB検索のワードに連動させるリスティング、YouTubeやGoogleのサイトに載せる動画をはじめインターネット広告の新規作成や運用、改善を手掛ける「フロムエンターテインメント」の代表・能見柾樹さん。広告掲載の目的を閲覧数や流入数の増加にとどめず「費用をいくらかけてどれだけの利益を得られたのか」という観点から取り組むのが特長です。
「広告は人々の興味を引くのが原則であり、社名には『楽しみや感動から始めよう』との意味を込めました。また、人と人がつながる接点でもあるため、ワクワクする感覚を提供できるよう心がけています。お客さまとの日常的なやり取り、デザインやコピーライティングといったクリエイティブ領域、反響の解析まで、あらゆる工程に私が関わることで意思疎通も円滑です」
強みは「広告宣伝費÷売上高×100」で算出される広告費率と、販管費などを組み合わせた“健全性”の判断力。顧客の業界や事業規模、扱う商品・サービスによって目標設定は異なりますが、中小企業では約10%、ECサイトでは20%前後という基準に収めるよう努めています。
「この点を厳密に詰めていない方も多くいらっしゃいます。新たに担当すると『能見さんに任せたら広告の効果がよく分かるようになり、集客数や売り上げの増加につながった』とよく喜ばれます。また、現在の広告が適切に運用できているのか、セカンドオピニオンを提供する機会も増えています」
#chapter2
能見さんは祖父の代から続く新聞販売店に生まれ、幼少期から紙面広告や折り込みチラシに関心を寄せてきました。自営業の家系に育ったこともあり、物心ついた頃には自然と経営者としての働き方に惹かれていたと言います。
「早朝から深夜まで働く親の姿を見て、当時は新聞の仕事に憧れを持てませんでした。事業承継の意志がないことも昔から明言してきましたが、今は柔軟に考えられるようになり、ネットの力で家業を盛り上げることも視野に入れています」
中学時代にザ・ドリフターズのいかりや長介氏に影響を受け、大学生になると俳優活動にも尽力。彼の葬儀に参列した際、多くの人々に慕われていた姿に感銘を受け、「自分も世の中に影響を与えられる存在になりたい」と強く感じたことが、今の原点につながっています。
「小学校から大学までバスケットボールを続けていましたが、演技もスポーツと同じようにチームで作品をつくり上げる点が共通しています。現在の仕事でも、私のほかにデザイナーや広告運用の専任者がいて、1つの案件をチームで取り組む姿勢は変わりません」
大学卒業後は複数の職業を経験し、25歳の時に友人と営業代行会社を設立。しかし軌道に乗らず戦略を立て直し、現在のネット広告事業へ転換します。その後、システム開発会社の役員としてデジタルマーケティング事業の立ち上げに携わり、28歳でフロムエンターテインメントを創業しました。
「私を信頼してくれるお客さまのために、より力を発揮するには起業しかないと判断しました。おかげで今は順調にビジネスを展開できています」
#chapter3
能見さんにとって仕事の醍醐味は顧客の数字が上がった瞬間。従来の広告に潜む課題を見抜き、的確に改善を重ね、利益の伸びへと結びつける。そのプロセスこそが、何よりのやりがいだと語ります。
「当社を頼ってくれた結果、『集客数が一気に伸びた』『多忙になったので従業員を採用することにした』といった声を聞くのがうれしいです。事前に広告費率の目標を設定しているため、成果が数字として表れたときは、達成感とともに大きなモチベーションを得られます」
例えば、業界の集客プラットフォームに依存してきたある顧客は、利用手数料の値上がりが経営を圧迫し、能見さんのもとを訪れました。ネット広告を新規に運用し、自社サイトのSEO(検索エンジン最適化)対策を見直した結果、わずか1年で流入数が約50倍に。自社の強みを正しく伝える仕組みへと生まれ変わったといいます。
「ホームページ制作会社だから、広告代理店だからと役割を限定せず、課題の発見から改善まで一貫して寄り添えるのが当社の強みです。運用やSEO対策はもちろん、検索エンジンのキーワード候補を管理し、ポジティブなワードを目立たせるサジェスト対策にも通じています。全国各地の多様な業種を支援しており、中には10年近く取り引きのある方もいますね。ネット広告に対し『知識が無い』『実態が見えない』と感じている方も、まず話を聞いていただけたら幸いです。デジタル領域へ踏み出す後押しをすることも、私にとって大切な使命の一つです」
(取材年月:2025年9月)
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Profile
費用対効果を追求するインターネット広告の専門家
能見柾樹プロ
インターネット広告代理業
株式会社フロムエンターテインメント
広告宣伝費、売り上げ、販管費などを総合的にとらえ予算の使い方を見える化。業界や事業規模に応じて事前に費用対効果の目標を設定し、サイトの閲覧数や流入数よりも利益の伸びを重視して事業の成長に貢献。
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