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インフラの一つである空調設備を整え、快適に過ごせる空間づくりをサポート

丁寧な仕事を第一に、顧客の信頼を大切にする空調設備工事のプロ

河野泰明

河野泰明 かわのやすあき
河野泰明 かわのやすあき

#chapter1

工場やオフィス、学校、病院など、建物に合わせた空調の設計から施工に対応

 「職員や従業員の皆さまが快適に働き、施設を訪れる方々が心地よく過ごせる空間づくりをお手伝いします」と語るのは、徳島県小松島市の「K-ACE」代表の河野泰明さん。
 官公庁や事業者をクライアントに持ち、産業用空調機や換気、配管設備の新規取り付け、移設、撤去工事などを手掛け、製造工場や倉庫、オフィス、高層ビル、学校、病院と、県内各地に赴きます。

 「私は30年以上職人として生きてきました。蓄積した技術や知識、経験には自信を持っており、建物の規模、用途に合わせた機器の選定から設計、施工まで一貫して担います」

 難しい現場ほどやりがいを感じるという河野さん。例えば、狭いスペースに冷水、温水といった各種配管を施す時に溶接を行うケースもあり、構造物など可燃物に気を配る必要が出てきます。
 「引火の恐れのある物は片付け、周囲を不燃シートで養生するなど防火対策を徹底し、安全性には十分に配慮しています」

 時にはスケジュールが厳しく、短期間で完成を求められることもありますが、協力業者に要請して人員を集め完遂。高い対応力で、顧客のニーズに応えています。

 「小松島市にある病院のご用命で空調機を取り付けた際、いろいろな要因が重なってかなりの突貫工事を強いられました。それでも、いつも通りぶれずに丁寧な作業を貫徹したところ、応援に来てくれていた仲間から『時間に追われる中にあって、ここまできれいな仕事は初めて見た。すごい』と声を掛けてもらえたのです。大変だったことより、それがうれしくてこの現場のことはよく覚えています」

#chapter2

高校卒業時から空調の設備工事やメンテナンスで修行を積み、35歳で独立

 阿南市で1974年に生まれた河野さん。県立阿南工業高校(現阿南光高校)を卒業後、父の後押しで香川県高松市にあるIC電機に就職しました。「父はボイラーの設置を主とする設備会社を営んでいたのですが、『高松にええ職人がおるけん、そこへ修行にいってこい』と紹介されたのです」

 IC電機では、空調の設置工事やメンテナンス作業を中心に担当します。「厳しくも温かく指導していただきました。さまざまな現場に携わることができ、技術的にはもちろん精神的にも大きく成長できたおかげで今があります」

 5年間の勤務で実務を積んだ河野さんは、結婚を機に23歳で地元の徳島県に戻り、空調設備工事を主軸とする会社へ。日々業務に打ち込んでいましたが、入社から13年がたったある日、突然倒産することを知らされます。

 「父親の会社に入る道もありましたが、それまで付き合いがあった元請け業者さんから、『辞められたら困る』と引き留められたのを機に、自分でやろうと決断しました。不安はありましたが、お客さまのお力になりたいという気持ちが勝りました」

 2009年に35歳で独立した河野さんの元には当初から数多くの依頼が舞い込み、2年後の2011年には税理士の勧めもあって法人化を果たします。その際、「河野エアーコンディショナーイクイップメント」の頭文字を取って、「K-ACE」という社名にしました。

 「多くの方に助けていただき、感謝しかありません。何事にも誠実に向き合い、期待に応えたいと思っています」

河野泰明 かわのやすあき

#chapter3

地球温暖化の要因となるフロンガスの再生利用を進め、環境にも優しく

 冷暖房で室内を適温に調整するだけでなく、脱臭、除塵などにより清潔な空気に整え、コンディションを維持していくために、保守管理や修理にも応じる河野さん。現在の従業員数は自身を含め2人と少数精鋭です。会社の規模拡大についてはあまり意識していませんでしたが、今後は少しずつスタッフを増やしていく方針です。

 「支えてくれる仲間が大勢いてくれたら、その分、請け負える案件も増えます。既存のお客さまを今まで以上に大事にしつつ、お世話になっている徳島の皆さまのお役に立てるよう、営業活動にも力を入れていくつもりです」

 人材確保や事業内容の充実とともに、将来に向けて取り組んでいきたいことがあります。それは、エアコンの冷媒に使用されているフロンガスの再利用の推進。現状、空調設備を廃棄する際には、河野さんたちのような「第一種フロン類充填回収業者」が回収したのち、「フロン類破壊業者」が処理して無害化しています。

 「今後は再生に関するノウハウを備えた企業と手を組み、フロンガス破壊のウエートを減らしたいと考えています。二酸化炭素と同様に地球温暖化の要因となりますから、リサイクルした方が環境にも優しいでしょう」

 気温上昇が続く昨今、空調は欠かせないインフラの一つ。機器として役目を終えた後も、適切に扱うことで環境保全につながります。

 「仕事を通じて地域や社会に貢献していくことが私どもの使命。今後も精いっぱい務めを果たしていきたいですね」と意気込みます。

(取材年月:2023年10月)

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河野泰明

丁寧な仕事を第一に、顧客の信頼を大切にする空調設備工事のプロ

河野泰明プロ

空調設備工事業

株式会社K-ACE

30年以上の経験を持つ職人が業務用空調、換気、配管設備の設置工事に従事。蓄積したノウハウを駆使して製造工場、オフィス、学校、高層ビル、病院など、多岐にわたる現場での実績を誇る。

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