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塗装を通じて住まいを風雨から守り、色つやを取り戻して美しく快適な住環境へ

現場主義で品質を追求する塗装職人のプロ

石川健太

石川健太 いしかわけんた
石川健太 いしかわけんた

#chapter1

住宅の外壁・屋根の塗装工事を手掛け、品質重視で美観性と耐久性を向上

 「常に最高のパフォーマンスを目指し、いずれの工程も抜かず、隅々まで丁寧に仕上げます」と話すのは、「石川塗装」の代表・石川健太さん。徳島県全域で、一戸建て住宅の外壁や屋根の塗装工事を手掛けています。

 「複数の現場を並行して進めるのではなく、常に同じメンバーで一つの案件に集中しています。請け負う数には限りがありますが、依頼を数多くこなすよりも品質を優先しています。雑に塗って不具合が生じればお客さまに迷惑ですし、当社もトラブルの対処に時間と費用が取られます。完成度を高めるため、最大限できることをしたいと考えています」

 石川さん自身も毎日現場へ赴き、必ず最後に出来栄えを確認。美観性と耐久性を兼ね備えるべく、目を光らせています。

 「塗り残しはないか、塗膜の厚みにむらがないかなど、細部まで入念にチェックします。手間を惜しまず、お客さまから『まるで新築みたいになった』と言われる瞬間が何よりの喜びです」

 着工にあたり、塗料の付着を防止する養生にも注力。シートなどが風でめくれたりずれたりしないように、きっちりと張り合わせます。

 「美しい外観をかなえるために欠かせない作業です。最後にテープを外して、色移りやゆがみがなく整然とした様子を見ると、自分でも『よし』と思いますね」

 石川さんは使う道具ひとつにもこだわり、特に大事にしているのが刷毛(ハケ)です。「1本100円の製品を使い捨てにしてもいいでしょうが、私は1本2000円の高級品を十数本そろえています。塗料や対象箇所の素材、形状に応じて使い分け、滑らかな質感を引き出します」

#chapter2

親方に腕を見込まれ、6年間の修行を経て22歳で「石川塗装」を創業

 1991年に鳴門市で生まれた石川さん。中学卒業後は足場工事の職に就きますが、早々に親方から「塗装をやったらどうだ」と言われたのを機に進路を変更します。

 「重い鉄パイプなどを組み上げるには力を要し、小柄の私には負担が大きいと思われたのかもしれません。助言を受け、塗装の親方を紹介してもらいました」

 スキルを身につけるため職務にまい進。手先が器用だったこともあり、半年のうちにおおよその業務を1人でこなせるようになったと言います。

 「仕事の出来が悪くて怒られた経験はありません。一度遅刻して雷を落とされたくらいです」と朗らかに笑う石川さん。実力を伸ばし、親方からは早い段階で独立を勧められましたが、コツコツと努力を重ねて技能を磨く日々を過ごします。6年の修行を経て、2012年、22歳のときに「石川塗装」を立ち上げる決意を固めました。

 「親方に独立の意思を伝えたら、『何かあったときはいつでも言ってこい』と温かい言葉を掛けていただきました。人生の師のような存在で、頭が上がりません」

 創業に際し、親方から受けたアドバイスで石川さんが心掛けているのは、「自らが率先して現場で動く」ということ。「トップになれば、職人に工事を任せて営業や事務に専念する選択もありますが、一緒に汗を流さなければ職人の気持ちを理解することはできません。力を貸してくれる仲間の困りごとを知り、施工の精度を高めるためにも親方の教えに従い、今も現場に立っています」

#chapter3

隙間を埋めるコーキング工事やベランダの防水工事、内装の塗装にも対応

 石川さんのもとでは、窓枠の周囲や外壁材の継ぎ目を埋めるコーキング工事、ベランダなどの防水工事にも対応。雨雪の浸入を防ぎ、大切な住まいを守ります。

 「階段や浴室など、内装の塗装も承っています。築年数を経て、古びてきた室内も色つやを取り戻し、明るく清潔感のある空間に整えます」

 Instagramやホームページで施工事例も紹介。独立当初は下請けが中心でしたが、近年は「マイホームをメンテナンスしたい」という顧客から、直接問い合わせが入るようになりました。

 「間に業者が入らない分、質の高い工事を可能な限り安価に提供できます。技術には自信があり、少しずつ知名度が上がっていると手応えを感じています」

 2022年には新しく倉庫を構え、作業環境も整備。工期中、雨の日を有効活用するため、戸袋や雨戸は持ち帰ってスプレーによる吹き付け塗装を施しています。裏側にコウモリやスズメのふんが詰まっている場合はきれいに洗い流し、衛生面にも配慮しています。

 「以前は家族が保有する倉庫を借り、塗料が飛び散らないように毎回養生する必要がありました。自社専用のスペースを確保したので汚れを気にすることもなく、仕事の効率が上がりました」

 細やかなコミュニケーションを通じて、「外装がくすんできた」「建材が劣化して雨漏りが心配」といった声に応える石川さん。完工後は年に1回、定期点検も実施。「皆さまの住まいをお手入れし、快適な暮らしを支えていきたいですね」と語ります。

(取材年月:2025年9月)

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石川健太

現場主義で品質を追求する塗装職人のプロ

石川健太プロ

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石川塗装

代表自ら毎日現場に立ち、最後の仕上がりまで妥協しない姿勢が強み。養生や道具選びにもこだわり、細部まで丁寧に塗装を行い、施工品質を最優先に、顧客が心から満足できる仕上がりを提供しています。

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