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生涯にわたって楽しめる卓球を通じて心身を磨き、幅広い世代の成長をサポート

技術の向上と、人としての成長を見守る卓球コーチ

渡邊敦志

渡邊敦志 わたなべあつし
渡邊敦志 わたなべあつし

#chapter1

ジュニア・社会人の卓球教室と専門店を運営し、目的やレベルに応じた用具も選定

 「卓球は年齢に関係なく楽しむことができる生涯スポーツです。当方は小学生からシニア、そして初心者から上級者まで、幅広い世代、レベルの方のニーズにお応えし、卓球の魅力を伝えています。競技者目線でえりすぐった商品も販売しており、用具選びもお手伝いします」

 そう語るのは、栃木県宇都宮市で卓球教室と卓球専門店を運営する「卓球IHATOV(イーハトーブ)」代表の渡邊敦志さん。中学校から大学まで卓球部に所属し、大会などで上位入賞した経歴を持ちます。今でも、通常よりボールが大きいラージボールの大会に出場するなど、卓球人生を歩んでいます。

 「小中高生を対象にしたジュニア教室と初心者用の社会人教室のほか、社会人クラブチームも用意しています。大会に出場する選手がパフォーマンスアップを図ったり、愛好家が互いに切磋琢磨したりしています」

 生徒それぞれの目的や熟練度に応じてサポートする渡邊さん。用具についてもアドバイスをするうち、「自分でショップを持った方が早い」と専門店をオープンしました。ラケットとラバーの組み合わせで何万通りにもなり、自分に合う用具を見つけるまで何年もかかると言います。

 「店にはラバーだけで100〜150種類あります。知識がないとプロと同じラバーを使いたがりますが、プロはスイングのスピードが速く制御力も備えているので、反発性がある硬めを採用しています。熟達していない場合は、重量も軽めでコントロールしやすい柔らかいラバーが適しています。ご本人が目指すプレーなど要望も踏まえ、当方が適切な用具をご提案します」

#chapter2

教師の経験も生かして論理的に指導、分かりやすく理にかなった練習を展開

 渡邊さんは大学卒業後、中学校の教師となり卓球部の顧問をしていました。試合に向けて頑張る生徒や、あくまで課外活動の一環として参加する生徒など、モチベーションに差がある部活で一斉指導することに限界を感じます。

 「勝つための練習は、適度にやりたい生徒にとってはつらいだけです。どっちつかずの中途半端になってしまい、生徒のためにならないと煮えきらない思いでした。本気で取り組みたい子の力になりたいと一念発起し、退職して2017年にジュニア教室を立ち上げました」

 学生時代からクラブチームで教え、学校で教べんをとってきた渡邊さんは、上手な人の打ち方や身体の使い方などを言語化して論理的に伝え、分かりやすいと好評だとか。

 「例えば下回転を返球することが苦手な生徒は、ボールをそのまま打ち返すと下に落ちてしまうので打ち上げようとします。うまく返すにはボールが回転する軸をちょっと外して横から打つのがコツで、ボールがちゃんと上がるようにレクチャーします」

 2018年にはショップも開き、理にかなった練習と、個々に合う用具の選定で試合に勝てるようになり、競技に励む生徒も増加。顧問をしていた時は、高校に進学するタイミングで半分くらいの生徒が卓球を辞めてしまう寂しさがありました。

 「部活は授業のように大人数を対象にするので、個別指導がしにくいんです。卓球の面白さを実感できぬまま辞めてしまう生徒がいて残念でしたが、今は一人一人としっかり向き合えてやりがいがあります」

渡邊敦志 わたなべあつし

#chapter3

レッスンでは達成感を得てもらうほか、礼儀やマナーを身につけることも重視

 渡邊さんは、健康のために、また趣味として楽しみたいという人に向けた教室も開設。気づけば、ジュニア教室に約40人、社会人教室とクラブチームに約150人が所属する規模になりました。

 「いずれのレッスンも受講する人数やレベルが違うので、毎回練習メニューを考えています。皆さんを迎える上で『今日はこれができた』という達成感を大事にしており、複数の場合は私と1対1のローテーションを取り入れて、確実にフィードバックができるようにしています。指導陣には元日本リーガーの選手が在籍し、個人レッスンにも対応できます」

 同時に20人ほど担当することもありますが、教師をしていたので全体像を把握しながらフォローできるのが強みだと話します。

 「技術と同じくらい大切にしているのが、礼儀やマナーを身につけることです。学生の頃から現在まで卓球を通じて数多くの方にお世話になり、相手への敬意や、失礼のない振る舞いなど多くの学びを得ました。私を成長させてくれた恩返しとして、今度は私が若い世代に伝えていきたいですね」

 ジュニア教室に通う生徒の保護者から「一つのことに打ち込み、心身を修練する貴重な経験になった」とお礼の言葉をもらい、胸が熱くなったことも。

 「親子で入会する方がいますし、お孫さんと打ち合う方もいます。70代で試合に出場し卓球が生きがいになっている方もいます。練習場は和気あいあいとしたコミュニティーの場になっています。興味がある方は、お気軽にご連絡ください」

(取材年月:2024年9月)

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専門家プロフィール

渡邊敦志

技術の向上と、人としての成長を見守る卓球コーチ

渡邊敦志プロ

卓球コーチ

卓球IHATOV

目的やレベルに合わせたジュニア教室、社会人教室を開催。その人に合う用具を選ぶことができる専門店も運営し上達して試合に勝つための指導をしています。教師の経験を生かし礼儀やマナーも大切にしています。

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