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独自の手技によるネイルケアで年齢を重ねても美しく。エピテーゼ製作で指が欠損している人にも対応

独自の手技で刺激の少ないやさしいケアを施すネイリスト

小堺愛

小堺愛 こざかいあい

#chapter1

無理な力を加えず、丁寧にコンディションを整えるネイルケアで清潔感のある指先に

 「ジェルネイルを落とすときの摩擦熱が苦手、ケアの際に痛みを感じたことがあるという方は、ぜひ一度お越しください」と話すのは、埼玉県川越市の閑静な住宅街に、プライベートネイルサロン「Chocori Nail(チョコリネイル)」を構える小堺愛さん。力を入れているのは、爪の周りの硬くなった皮膚や甘皮を処理するネイルケアです。

 「余分な角質を取り除いて保湿するだけで、清潔感のある美しい指先を演出することができます。ただ、ケアの技術はとても奥が深く、10年くらいたってようやく自分のものにできたと思えるようになりました」

 小堺さんは美容液で潤いを行き渡らせ、一人一人の甘皮の状態に合わせ道具を使い分けることで、無理な力を加えない独自のネイルケアを施しています。

 「私自身、オフやケアの時の痛みや摩擦熱に敏感なので、施術では細心の注意を払っています。お客さまにご負担がないか確認しながら進めていきますので、ネイルサロンが初めてという方も不安なくご利用いただけるのではないでしょうか」

 背もたれの角度を調整できるリクライニングソファを用意し、リラックスしてくつろげるように配慮。予約枠もゆったりと確保し、時間をかけて丁寧にコンディションを整え、ジェルネイルのオフもやさしく行います。

 「ネイルケアにマシンを使うと短時間で済むのですが、取らなくてもいい部分まで取ってしまい、炎症を起こす可能性もあります。爪の状態を的確に捉えるためにも繊細な感覚を大切にしており、手作業にこだわっています。ジェルネイルについても爪の保護と育成を重視し、塗る前に入念に下準備をいたします」

#chapter2

35歳でネイリストに転身。店舗サロンで幅広く経験を積み、プライベートサロンを開業

 小堺さんがネイルサロンに初めて勤めたのは35歳の時。それまでは事務の仕事をしていました。

 「何か手に職をつけたいと、働きながらいろいろな資格に挑戦もしたのですが、なかなかこれというものに出会えませんでした。ある日、ジェルネイルをしてもらったとご満悦の姉から、『ネイリストに向いてると思う!』と勧められたんです」

 小さい頃から手先が器用で、絵を描いたり細かい作業をしたりするのが好きだったことから興味を持ち、健全にネイルを施すための知識と実技を身につけ、銀座にあるサロンに転職しました。

 「特に資格がなくてもネイリストと名乗ることはできますが、プロとしてお客さまから対価をいただく以上はしっかりと修業したいと思いました。勤め先はスタッフも来店者も多く、多様なお客さまに接する中でスキルを鍛えられましたし、他のスタッフのヘルプに入ることで、それぞれの手順や技法を見てサービスを学ぶことができました」

 さまざまなデザインと技術を体得した小堺さん。自由が丘のサロンに移りましたが、コロナ禍の影響で自宅待機が続いたことを契機に、今後の働き方について模索するように。

 「おしゃれや流行に敏感な街でたくさんの学びを得られましたが、時間に追われ慌ただしさを感じていました。プライベートな空間でお客さまにじっくりと向き合いたいと考え、2020年に退職し翌年開業しました」

#chapter3

手や足の指が欠損した人も気兼ねなく来店できるサロンを目指し、エピテーゼを製作

 「当方にお見えになるのは、子育てや家事、お仕事などで忙しく過ごす女性の皆さまで、40代から80代の方が多いですね。年齢を重ねるにつれてお肌にシワができたりハリを失ったりするのと同様、爪も加齢により変化していきますので、お手入れで輝きを取り戻してもらえたらと願っています。フットケアや巻き爪の緩和ケアもいたしますので、ご相談ください」

 一人一人に寄り添う小堺さんが新たに取り組んでいるのが、取り外しできるシリコン製の補綴物「エピテーゼ」です。病気や事故により欠損した体の部位に装着して外見を整えることで、心理的なコンプレックスを和らげることが期待されています。

 「エピテーゼは、メディアに取り上げられたのを見て知りました。以前店舗に勤めていたときに、指が1本欠損したお客さまを担当したことがあったんです。その方のことを思い出して、何か自分にできることはないかと考えました」

 個人に対しても教えているスクールを探し、「ヒューマンアートスクール」で製作技術を習得。手や足の指が欠損している人でも気兼ねなく来店でき、ネイルを楽しめるサロンづくりを目指しています。
 店名の「Chocori(チョコリ)」は、ちょこっと気軽に寄ってもらって、ほっこりした気持ちで帰ってもらえるようにという思いを込めた造語とのこと。

 「ここに来るのが自分にとっての癒やしで、気分転換になっていると言ってくださる方もいて、励みになっています。ネイルを通してお客さまと定期的に顔を合わせて、何気ない会話もできることが、何よりの幸せです」

(取材年月:2024年7月)

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小堺愛

独自の手技で刺激の少ないやさしいケアを施すネイリスト

小堺愛プロ

ネイリスト

Chocori Nail(チョコリネイル)

痛みに配慮した手技でリピーター多数。プライベートサロンだから、一人一人に丁寧なケアが可能です。シリコンの補綴物であるエピテーゼの製作も行っており、手や足の指が欠損した人も来店しやすいサロンです。

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