便利で快適なデジタルサービスを提供する専門家西川直剛

便利で快適なデジタルサービスを提供する専門家

西川直剛

集客につながるデジタルスタンプラリーやデジタルクーポンをオーダーメード

　システムエンジニアとして、暮らしを豊かに、便利にするWEBサービスの企画、開発、運用を手掛ける、大阪府枚方市の「ワンビッツ」代表・西川直剛さん。中でも「デジタルスタンプラリー」や「デジタルクーポン」に豊富な知見と実績を持ちます。

　「当方はこれまでに、自治体や観光協会、商工会などの要請で地域活性化のイベントを開催したり、鉄道事業者や航空会社、リゾート会社のオファーで旅行キャンペーンを実施したり、集客をお手伝いしています」

　デジタルスタンプラリーは、チェックポイントを訪れた参加者がQRコードをスマートフォンで撮影したり、専用タグをタッチしたりするだけの手軽さが特徴。GPS機能を利用し、スマホを身に着けていれば通過するだけでOKという方法もあります。

　デジタルクーポンは割引券や商品引換券などを電子化したもので、スタンプラリーと組み合わせて賞品として発行することもできます。

　「いずれも設置が簡単ですし、オンラインで完結するのでオペレーションが楽。紙ゴミも発生しません。参加者の離脱率やどの地点に人が集中していたかといったデータを取得できるので、経路を改善するなど今後の戦略に生かすことができます」

　従来のように実物判をスマホに押す「デジタルスタンプ」や、AR(拡張現実)を活用して画面上にCGやアニメーションを登場させる演出も可能。映える映像はSNSと相性がよく、拡散につながる点もメリットだとか。

　「システムはすべてオーダーメード。催しの目的やお客さまの要望にそって、回遊するルートやポイントの取得方法などを設計します」

小学校の総合学習で地域の名物をモチーフにゲーム作りを指導し、地元愛を育成

　技術者としてプログラミングにも造詣が深い西川さん。小学生だった1970年代に漫画雑誌でコンピューターの存在を知ります。

　「当時算数が嫌いで『これを使えば勉強せずに済むのかな』と興味を持ちました。中学生になると小さい基板を使ったプログラムを楽しむようになりましたね」

　大学卒業後、松下電器のグループ会社では国産のOS（基本ソフト）「BTRON」、任天堂「ゲームボーイ」の生みの親である故・横井軍平氏が設立した会社ではデジタル玩具などの企画開発に従事。日本のコンピューター発展とともに歩み、「お客さまの反応を直接感じられる仕事がしたい」と2018年に独立。「ワンビッツ」を立ち上げました。

　近年は、過疎化などの地域課題をデジタルで解消に導く取り組みにも注力。熊本県山鹿市内の小学校に赴き、5、6年生の総合学習の授業で家庭用ゲーム機とソフトを用いたプログラミング学習事業に参画しています。

　「名物の温泉や和栗などをモチーフにオリジナルゲームを作っています。子どもたちが地域の特産や産業への理解を深め、地元愛を育むことで将来、地元で働く若者を増やし、地方創生につなげることを目指しています」

　声がかかれば全国どこでも出向くのがモットーで、直接話すことを大切にしているそう。

　「お客さまとじかに顔を合わせることで、どういうことにお困りで、どういう願いを持っているのかをしっかりとつかむことができます。課題を正確に把握することが解決への一歩だと考えています」

フレイルの予防などに役立つ「UDe-スポーツ」を高齢者施設やふれあいサロンに提案

　西川さんは、障がいの有無や年齢にかかわらず誰もが気軽に親しめるユニバーサルデザインのコンピューターゲーム「UDe-スポーツ協会」の賛助会員としても活動。大阪・京都府内を対象に、高齢者施設や地域ふれあいサロンなどのレクリエーションとして提案しています。

　「UDe-スポーツはパソコンの画面を見ながら、赤・黄・青・緑の大きな四つのボタンを押して遊ぶゲームです。玉入れやリレーといった運動会のような競技や、もぐらたたき、だるま落とし、コインキャッチなどルールも分かりやすいので、お子さんからシニア層まで幅広い世代にプレーしてもらえます。ご依頼があれば当方が機材を貸し出し、運営も行います」

　加齢に伴い気力や体力が衰えるフレイルの予防や、集中力・注意力の向上なども期待できるとのこと。利用者からは「気持ち良く汗をかいた」「操作も簡単で面白い」と好評だと言います。

　「私の父は治る見込みが高い病気で入院していましたが、心身が弱り亡くなってしまいました。地域の皆さんが周囲の人たちとコミュニケーションを取り、末永く健やかに過ごしてほしいと思ったことがUDe-スポーツに参画したきっかけです。お客さまが当社のサービスで笑顔になる瞬間はとてもうれしいですね」

　デジタルを駆使して人と人をつなぎ、交流の輪を広げる西川さん。「お客さまの思いに寄り添い、多くの人に喜ばれる体験を提供できるよう一緒に考えます。どうぞお気軽にご相談ください」と呼び掛けます。

（取材年月：2025年5月）

暮らしを豊かに便利にするデジタルの力で、地域の活性化やビジネスの伸展をサポート

集客につながるデジタルスタンプラリーやデジタルクーポンをオーダーメード

小学校の総合学習で地域の名物をモチーフにゲーム作りを指導し、地元愛を育成

フレイルの予防などに役立つ「UDe-スポーツ」を高齢者施設やふれあいサロンに提案

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