製薬会社の研究職のマネジャーとして、部下とのコミュニケーションの取り方について、少なからず不安でした。「自分のコミュニケーションの取り方で合っているのか？」、「もしかして何か良くない影響を与えているのではないか？」、「もっと部下のモチベーションを高める方法があるのではないか？」など悩んでいました。
　会社の人事部からコーチングを受けるよう指示がありました。当初はコーチから、自分の部下への関わり方について、“ お叱りや 嘲笑 ” があるのではないか？という不安がありましたが、それはまったく違ったものでした。
　「どんな管理職になりたいのか？」、「どんな研究チームだと最高のパフォーマンスが生み出されるのか？」、「そのために“私は”何をしたいのか？」　など、コーチからの質問でじっくり考え、整理していきました。多くの気づきがありました。“理想のチーム”と“理想の自分”に向けて、自分ができる行動を自分で決め、今までとは違うコミュニケーションの取り方で、いろいろ関わっていくと、今まで聞けていなかった部下の考えや悩みもきけるようになりました。驚いたのは、部下がユニークなアイディアを沢山持っていたことです。それを引出し、ディスカッションすることで、部下のモチベーションは従来以上に高まりました。新たなプロジェクトにも取り組んでくれるようにもなりました。
　部下の成長プロセスをみていくことが、これほど楽しいことだとは知りませんでした。感謝しています。