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日本語教育に重きを置き、高いスキルとコミュニケーション力を持つ特定技能外国人を紹介

人手不足の企業と高い労働意欲を持つ外国人をつなぐプロ

赤坂誠二

赤坂誠二 あかさかせいじ
赤坂誠二 あかさかせいじ

#chapter1

企業の業務内容や経営理念に応じたオリジナルの研修で、就労をスムーズに

 「日本語教育を根幹におき、環境や実務になじめる外国人材を紹介します」と語るのは、「おうちの達人」(岡山市南区藤田)の代表・赤坂誠二さん。

 人手不足が著しい介護、建設、製造といった14業種で、外国人を受け入れるために導入された在留資格「特定技能」の登録支援機関、有料職業紹介事業者として「にほんごの達人」と命名した事業を展開。日本で働きたい外国人と労働力を求める企業をつなぎ、雇用や育成をサポートしています。

 特色は、ビザが下りるまでの数カ月間に、オンラインで日本語学習および企業に合わせた研修をしっかり行うこと。

 「当方が企業さまに伺い、業務の流れや協働するスタッフのこと、企業理念をもとにした行動指針などを聞き取り、オリジナルの教材を作成します。例えば、作業で使う道具に、その会社だけで通じる略称があるかもしれません。慣習といった細かなことまで、事前に入社予定者にレクチャーするのです」

 ある介護施設に就職したインドネシア人は、勤務開始日までにスタッフ全員の名前と顔を覚えました。就労後も懸命に仕事に取り組み、日本人スタッフにも良い刺激を与えているとのこと。施設長も感心し、インドネシアからもっと採用したいと話しているそうです。

 「事業所側も迎え入れるにあたり、記録・報告書といった書類のフォーマットを誰でも記入しやすいよう改めたと聞いています。外国人の入社がきっかけとなり、既存の仕組みを見直して働きやすい職場になった、会社全体が活気づき雰囲気が良くなったと言っていただけることを目指しています」

#chapter2

円滑なコミュニケーションで、日本人も外国人も働きやすい環境を目指します

 赤坂さんは、コンビニエンスストアの経営を経て、2013年にハウスクリーニングや傷防止のコーティングなどを施す「おうちの達人」を起業しました。

 クライアントはリフォーム会社や工務店、不動産会社といった法人が大半。施工現場では、外国人と日本人が一緒に働いている場面を目にすることが多々あり、言葉の壁から理解や交流が進まない様子が見て取れました。

 「コミュニケーションの問題を解決できれば、もっと働きやすくなるのではと感じていた折、日本語学校で長年教師をしていた小村美香さん(現:にほんごの達人事業部長)と出会いました。数多くの留学生に接する中で、日本での就職を望む人たちを支えたいと考えていたそうで、理念が一致したことから、2020年に『にほんごの達人』を立ち上げました。今は当社の事業部長に就いてもらっています」

 小村事業部長の教え子がアジア各国にいることから、インドネシアやウズベキスタン、ネパールなど対応国は多数。紹介にあたっては、スキルだけでなく人柄も重視しているとか。
 「周囲の人から愛される素直さや前向きに学ぶ姿勢を持っていれば、仕事で分からないことがあっても、教わってできるようになるでしょう」

 今、日本で働こうと思っている外国人は、意欲も能力も非常に高い人たちだと赤坂さんは言います。
 「優秀な人材をいち早く確保して育て、その人が後続の外国人を教育できるようになれば、スムーズに人材が育つ環境ができていきます。外国人の受け入れを検討している企業さまは、ぜひご相談ください」

赤坂誠二 あかさかせいじ

#chapter3

就労後も定期的な日本語授業で外国人材と信頼関係を築き、困りごとをヒアリング

 赤坂さんは日本語教師の育成にも力を入れており、特定技能に関する指導は、必ず同社の養成講座を修了した日本語教師が担当。一貫してカリキュラムを受け持つことで、外国人材との信頼関係を構築します。

 「今は小村が担当することが多いですが、通常は 『支援員の小村さん 』と呼ばれると思いますが、当方では『ミカ先生 』と呼ばれるんですよ。先生と生徒という関係なので、こちらが伝える内容を皆さんよく聞いてくれます」

 就労後のフォローも手厚く、週に1回の日本語授業を基本としています。知識を定着させるほか、日本で頑張る外国人が心置きなく胸の内を明かせる場としての意味合いもあるとか。

 「母国の家族に心配をかけたくない、解雇されないか不安といった気持ちから、困ったことがあっても一人で抱え込む人もいるので、授業の最初に近況を聞く時間を設けています。身近で頼れる存在の先生だからこそ、本音を言えるんです」

 例えば、「会社の○○さんの話が聞き取りにくくて困っている」という悩みがあれば、もう少しゆっくり話してもらうよう企業に伝えるなど、外国人社員との間に立って調整します。

 外国人の採用に興味はあるけれど踏み切れない企業に対して、赤坂さんはメッセージを送ります。
 「当方が入国や公的機関での手続きからお手伝いし、日本に来てくれた外国人材が職務に励み、滞りなく日常生活を送れるよう、公私にわたり寄り添いアドバイスします。定期面談で細やかにケアしますので、希望を持ってチャレンジしていただきたいですね」

(取材年月:2024年5月)

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赤坂誠二

人手不足の企業と高い労働意欲を持つ外国人をつなぐプロ

赤坂誠二プロ

人材紹介

株式会社おうちの達人

登録支援機関として、入国前の研修から、入国に伴う手続き、就労後のフォローまで一貫して対応。日本語教育に重きを置いた独自のカリキュラムで、労働意欲の高い外国人を育成・紹介します。

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