人生の節目に寄り添い理想の住まいをかなえる不動産のプロ三上浩二

人生の節目に寄り添い理想の住まいをかなえる不動産のプロ

三上浩二

情報網と管理実績を強みに、長崎の初めての暮らしを安心に導く

　「お家探しのタイミングは、進学や就職、結婚など、その多くが人生の節目にあります。明るい門出の象徴となる理想の住まいを見つけ出し、笑顔で見送るのが私たちの仕事です」

　そう語るのは、長崎の地で43年にわたり地域の人々の暮らし探しをしてきた不動産企業「三上住宅」の代表・三上浩二さん。アパートやマンションの賃貸仲介をはじめ、オーナーの大切な不動産資産を守る賃貸管理、土地の可能性を最大限に引き出す土地活用コンサルティングや売買仲介まで、住まいに関するさまざまなニーズに一貫して応えています。

　同社の強みは情報量。日本最大級の賃貸あっせんネットワーク「アパマンショップ」に加盟し、豊富な物件情報にアクセスできるだけでなく、アパート・マンションだけ110棟、駐車場や戸建てを含めると1100軒以上を直接管理。地域に根差し、多くのオーナーが物件を託しています。

　「周辺には長崎大学をはじめ、多くのキャンパスがあります。そのため学生向け物件のご紹介も多いですね。県外から転入される方は土地の雰囲気がわからず、初めての一人暮らしに不安を感じることもあるでしょう。私たちは長崎の水先案内人として、適した間取りや立地だけでなく、エリアごとの特色や生活環境まで丁寧にご案内しています。どんな小さなことでも、安心してご相談ください」

　豊富な物件数と親身な対応で、口コミには高評価も多数寄せられます。ライフステージの変化に合わせて再び足を運ぶリピーターも多く、人生の節目に欠かせない頼れる存在として、長崎の人々の暮らしを支えています。

入居者と業者の双方を守る仕組みづくりから始まった業界改革

　早くから不動産業界を志していた三上さんは、賃貸や売買などに必要な法律周りを学ぶため、東京の大学で法学部に進学。注文建売を手掛ける不動産会社で2年間にわたり賃貸・売買の両業務を経験し、実践を通じて知識と感覚を磨きました。確かな手応えを得る一方で、「もっと地域に密着し、人々の暮らしに寄り添いたい」という思いが次第に強まり、故郷・長崎で三上住宅を設立します。

　転機となったのは、ある入居者から寄せられた水漏れトラブルでした。
　「当時の不動産業界には管理業者という概念がなく、水漏れや破損が起きると、すべて不動産会社に連絡が入りました。報酬のないまま駆けつけ、住人の安否確認まで行っていたので、現場は常に疲弊していましたね」

　「この構造を変えなければ業界は発展しない」。そう確信した三上さんが中心となり発足したのが全国入居者連合共済会です。相互扶助の精神を掲げ、賃貸住宅の維持・修繕や災害時の支援体制を整備。入居者が必要なサポートを受けられる仕組みを築くとともに、不動産会社が適正な環境で働けるよう制度改善にも取り組みました。

　「不動産業者が本来やるべき仕事に集中できれば、お客さまとの面談にもっと時間を割けるはずです。より良い物件を見つけ出し、入居後も安心して暮らせるよう支える。そうした丁寧なサポートこそ、不動産の本質だと思うんです」

　顧客への貢献を原点に、不動産業界の健全な発展を見据えて活動を続ける三上さん。代表として現場を率いる一方で、各種不動産関連団体の会長職等多数要職を歴任し、より良い業界づくりに力を注いでいます。

実践で培ったノウハウを生かし、30年先を見据えた土地活用で資産価値を高める

　長年にわたり住まいと人を結びつけ、不動産業界の発展にも貢献してきた三上さん。そうした業界への貢献が評価され、2020年秋には黄綬褒章を受章しています。今後の展開については、土地活用コンサルティングサービスに意欲を見せます。

　「近年は、賃貸マンション経営に関するご相談が増えています。当方では企画・建設会社の手配・入居者募集・管理まで一貫して対応できるため、オーナーさまの負担を軽減でき、喜んでいただいています。ただし、安易にマンション経営だけに絞るのではなく、まずは『どのくらいの収益を得たいか』を明確にすることが大切です。不動産収入で生活を成り立たせたいのか、それとも年金の補填にしたいのかで、取るべき方向は変わります」

　「大切なのは先を見通す力」と三上さん。特にマンションを建てる際は、トレンドや耳障りのいい情報に惑わされず、20年、30年先も入居者に選ばれる物件を目指すべきだといいます。実務で培われた経験知は、顧客の未来を読む力として生かされ、企画した物件は長く満室経営を続けています。

　「自らビルを建設し、管理・運営を行う自社ビル経営に力を入れています。自社をケーススタディーとすることで、得られたノウハウをお客さまへの提案に還元し、さらに貢献できると考えています」

（取材年月：2025年10月）

人と住まいを結び続け、地域とともに歩む不動産経営で未来を拓く

情報網と管理実績を強みに、長崎の初めての暮らしを安心に導く

入居者と業者の双方を守る仕組みづくりから始まった業界改革

実践で培ったノウハウを生かし、30年先を見据えた土地活用で資産価値を高める

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