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害獣・害虫駆除をはじめ、暮らしのさまざまな困りごとに応える「地域のよろず屋」として活動

大切な家を獣害から守る獣害駆除のプロ

北祐貴

北祐貴 きたゆうき
北祐貴 きたゆうき

#chapter1

高所に登る特殊伐採の技術も生かし、やっかいな害獣を徹底的に排除

 建物内に入り込んで家屋や家財をかじって損傷させたり、有害な細菌を持ち込んだり、害獣は人間の暮らしに被害を及ぼします。

 「例えばネズミは、小指1本の隙間があればすり抜けてしまいます。1カ所でもすきがあれば、追い出してもまたすぐに忍び込んでしまうため、家中のどんなに小さな穴も見逃さずにふさいで大切な住まいを守ります」

 そう話すのは「猫の手」の代表・北祐貴さん。長野県内を中心に、ネズミやコウモリ、アライグマ、ハクビシン、ハチといった害獣・害虫の駆除や特殊伐採を手掛けています。

 「特殊伐採とは、高木や巨木を根元から倒さずに、上部から枝などを切り落としていく方法です。クレーンや高所作業車が入れない狭い場所や民家の敷地、道路のすぐ近くにある樹木の処理に用いられます。当方の強みは、木に登って作業するロープワークのスキルで高い位置にある巣や侵入箇所にアプローチできることです」

 上層階の軒先や屋根でも徹底して対処。施工技術に対する自信の証しとして、最低2年間の保証サービスもつけています。

 「家まわりの換気口や排水口、天井裏などを点検して対象範囲の糞尿を取り除き、くん煙や忌避剤を施して退治します。消毒・消臭もして侵入経路を封鎖します」

 清潔な環境を整えるため、北さんは庭木の手入れや草刈り、荷物やゴミの片付け、住まいの清掃なども請け負っています。

 「お客さまのご自宅に伺うと、いろんな困りごとが見えます。不用品の処分や庭先の掃除とか、誰かの手を借りたいという場合は遠慮せずに相談してほしいですね。当方がお手伝いします」

#chapter2

自分を救ってくれた仲間や長野の人の力になるべく多角的にサポート

 北さんが害獣駆除や特殊伐採を始めたのは2021年頃。それまでは、金属加工の会社や車の整備工場に勤めたり、住み込みのアルバイトをしたり、運送業を営んだりと、いくつもの職種や働き方を経験してきました。

 「自分の周りにいる人や地域の人、長野の人の力になりたいというのが一貫した理念として胸の内にありました。地元の方々の生活に目を向け、必要とされている物事に声に耳を傾ける中で、自分が役に立てそうだと思えたことから、本業として力を入れることにしました」

 害獣駆除はお世話になっていた人がネズミ駆除の事業を始めたいと話していたから、庭木の剪定は庭師の高齢化が進んで困っている人が多かったから、ハチの駆除や不用品処分も地域の人のニーズを感じたから。北さんの仕事は、いつも周囲の人の困りごとがスタートです。

 「実は20代の頃に、数々の不運が重なって自暴自棄になっていた時期がありました。気持ちが荒れて自分を見失っていたときに仲間に助けてもらったんです。今の自分は、彼らが救ってくれたからこそ生きていられるんだと思っています。苦しいときを支えてくれた仲間たちに恩返しがしたいし、僕自身も誰かに何かしてあげたいのです」

 何か協力できることはないかと、いつも考えている北さんが目指しているのは“地域のよろず屋”。「地域の皆さんが不便や不安なく暮らせるように、さまざまな角度からサポートする便利屋のような存在になりたいですね」と意気込みます。

北祐貴 きたゆうき

#chapter3

現場仕事の面白さを若者に伝え、人手不足の業界に貢献することが目標

 地域の人に寄り添い、ちょっとした用事にもフットワーク軽く駆け付ける“よろず屋”となるべく、精力的に活動する北さん。今後は従業員も雇い、会社の規模を大きくしていきたいと展望を描きます。

 「今は一人で多岐にわたる案件を担っていますが、将来的には業務ごとに部署を設けたいんです。害獣駆除、特殊伐採、便利屋と、それぞれに特化した部署を作り、日替わりで顔を出せば多種多様な仕事ができて、お客さまにも会えるじゃないですか」

 業容を拡大し、数多くの要望に応えていきたいと構想している北さんは、獣害を防ぐペストコントロール業や、雑木を整備する林業・造園業などの後継者が十分ではない現状を懸念しています。

 「職業訓練を行うなど国も対策を講じているものの、課題は解消されていません。人手不足の原因は、業界の仕組みが若者にお金が残らないようになっているから、そして若い人が現場仕事に魅力を感じていないからだと思います」

 自らが携わる業界に興味を持ってもらい、若い力を取り込んで盛り上げていきたいと意欲を見せます。

 「額に汗して職務をやり遂げた時の達成感は格別で、お客さまから直接感謝の言葉をいただき、やりがいが大きいことを伝えたいんです。社長としてパソコンの前に座っているのではなく、自分が毎日現場に行って会社にいなかったら、若い社員は『そんなに現場って楽しいの?』ってなりますよね。私が充実した働きぶりを見せることで、人材の裾野が広がっていくことを願っています」

(取材年月:2025年1月)

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北祐貴

大切な家を獣害から守る獣害駆除のプロ

北祐貴プロ

害獣駆除

猫の手

専門的な知識と豊富な経験を持つ害獣駆除のプロが、ネズミやコウモリなどの害獣から家屋や家財を守ります。徹底的な駆除と再発防止策を提供し、衛生的で安心して暮らせる住環境の維持に貢献します。

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