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葬祭の専門家が心情や要望をくみ取り、心温まるお葬式をかなえるため細やかにサポート

多様なニーズに応え、後悔のない葬儀をかなえるプロ

五十嵐裕也

五十嵐裕也 いがらしゆうや

#chapter1

10人~100人以上対応の三つのホールを備え、葬祭ディレクターが丁寧に対応

 「葬儀は近年、告別式だけの一日葬や、火葬のみの直葬、無宗派など、さまざまなニーズが増えています。当方では、大人数の一般葬・社葬から、身内のみで行う家族葬まで、お客さまやご家族のご希望に添った温かみのあるお葬式をサポートしています」

 そう語るのは、宮城県大崎市で20年以上の歴史を持つ「まごころホールしおん」の所長・五十嵐裕也さん。サイズが異なる三つの式場があり、10人~100人程度の幅広い人数、多様な葬儀スタイルに対応しています。

 「特に2021年に増設した家族葬専門の式場『こころホール』は、アットホームな雰囲気を大事にした10畳ほどの空間で、自宅のように親族が集えると好評をいただいています。当方の三つの式場はホームページに写真を多数掲載するだけでなく、いずれもご内覧が可能です。規模感などを実際に見てご検討ください」

 さらに、厚生労働大臣認定の葬祭ディレクターが4人在籍していることも強みです。葬儀に関するマナーや宗教上の知識が豊富で、荼毘に付すまでの流れや後日の法要について分かりやすく説明。地元の風習にも詳しく、伝統に即した葬送儀礼を行うことができます。

 また、「親しい人だけでゆっくりと最後の時間を過ごしたい」「花が好きだった母のために献花を多くしたい」などの要望を親身に聞き取り、故人らしさを重視したプランを提案。料金体系も明確にし、節約の提案も行うことで、大切なことに予算をかけられるよう心掛けています。

 「葬儀は費用が不明瞭と言われがちな業界です。事前に館内の様子や料金を確認していただき、私ども専門家が丁寧にお応えすることで、納得して選んでもらえたらと考えています」

#chapter2

遺品整理や特殊清掃、車・家の処分などアフターフォローの体制も構築

 葬儀業界で20年余りのキャリアを持つ五十嵐さん。最初は生花担当として入社し、祭壇の花や供花などを手配・設置していました。

 「当時、祭壇はご自宅に設け、葬儀はお寺で行うことが多かったのですが、時代の変化とともに、どちらも会館で取りまとめるようになりました。一連の儀式をご案内・進行するため葬祭ディレクターの資格を取得し、寺院の大法要や大規模な葬儀も任されるようになりました」

 数々の式典を執り行い、培った経験知を生かすべく2023年に前職を退職。「まごころホールしおん」を友人(現代表)、先代の娘さんとともに事業承継しました。

 「お葬式の後、故人さまの住まいやお部屋を片付けるのは、ご遺族にとって精神的にも肉体的にも大きな負担です。当方では代表直轄の姉妹会社が遺品整理をいたします」

 スタッフは葬祭ディレクターでもあり、故人に思いをはせ、かけがえのない人を亡くした家族の気持ちをくみ取り、細やかな配慮で品物を仕分けています。

 「故人さまが愛用していたものを形見として仏壇のそばに飾るなど、思い出を残すアドバイスもしています。孤独死されたケースでは、部屋で供養やお清めを行ってから片付けをします。室内については特殊清掃も承っています」

 ほかにも自動車販売や不動産会社と提携し、故人の車や住居の処分についても相談に応じています。「何も知らずに頼んで何百万円もかかった」といったトラブルを避けるため、すべての料金や内容をオープンにしているのも特徴です。

#chapter3

自身の経験から「後悔のないお葬式」の重要性を痛感。ぜひ生前に相談を

 五十嵐さんは、本人だけでなく、子ども世代とともに生前に相談してほしいと願っています。2019年に自身の父親を交通事故で急に亡くした経験から、「後悔のないお葬式」の重要性を痛感したからです。

 「葬儀業に長く携わっていても、自分が当事者になると、父が望む式ができたかは定かではありません。生前に、父や家族と葬儀について話をしておけばよかったと悔やんでいます。同じ思いをお客さまにしてほしくありません」

 人生をどのように締めくくりたいのか、どんな形で見送ってほしいのか。ホールに足を運び、話し合うきっかけづくりとして、年に1度、キッチンカーを呼ぶなど、一家で参加できる楽しいイベントを開催。何かあった時に相談できる、身近な存在として認知されるよう努めています。

 「私たちの仕事は、結婚式のような華やかさはありませんが、誰もが必ず経験することです。暗く難しく考えず、自分らしいエンディングをかなえるためにも、前もって意志を伝えておくことをお勧めします」

 ある葬儀で、五十嵐さんはおじいさん子だった中学生の男の子の心情を推し量り、お別れの言葉を一緒に作成しました。その少年は五十嵐さんの仕事ぶりに感銘を受け、後に葬祭業に就職したと知らされたそうです。

 「とても照れくさかったですが、少しでも心を癒やすお手伝いができたのなら本望です。これからも『真心込めて地域一番の会社を目指す』という理念を胸に、皆さまに寄り添い、心温かな葬儀サービスを提供して参ります」

(取材年月:2025年3月)

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五十嵐裕也

多様なニーズに応え、後悔のない葬儀をかなえるプロ

五十嵐裕也プロ

葬祭

まごころホールしおん

葬祭ディレクターが在籍し、大崎市で20年以上続く葬儀社。サイズの異なる式場を備え、心温まる故人らしい多様な葬儀スタイルをサポート。姉妹会社・提携会社と連携し、遺品整理や特殊清掃、車・家の処分にも対応。

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