国家資格である柔道整復師の資格を取得し、晴れて開業したのに、なぜか患者が来ない…そんな悩みはありませんか?商店や病院と同じで、整骨院も顧客(患者)目線でなぜ院に人が来ないかを考えなくてはなりません。
そこで、この記事ではなぜ患者が集まらないか、分析する方法を紹介した上で、その打開策を紹介します。今すぐにでも患者を集めたいという方はぜひご参照ください。
整骨院に患者が来ない要因を分析する
近くの整骨院には多くの患者が訪れるのに、自分のところには来てない場合、それを技術のせいだと思い込んではいないでしょうか。患者が来ないのにはいくつかの理由が考えられます。
それを明らかにするためにも、まずは以下の方法で自分の整骨院の状況をあらためて分析してみましょう。
新規客とリピーターの比率はどうなっているか
患者が来ない主な理由には、そもそもその整骨院もしくは整骨自体に興味・関心を持っていない場合と、行ったことがあるけれども印象が良くなかった、もしくはもう治ったので不要になった場合が考えられます。
前者は新規客を引き寄せられていないことになり、後者はリピーターがいないということです。自分の院にとって最善の策をとるためにも、まずは直近の新規・既存患者の比率を分析してみましょう。
人気整骨院との違いを分析
もしも、近隣もしくは同じ市内に人気の整骨院があるならば、自分の院との違いを考えてみましょう。この比較をすることで、自ずと何が足りないのか、そしてどの部分なら勝てるのかを知ることができます。
人気の整骨院がなければ、似たような業種で比較するのも良いでしょう。何よりここで重要なのは、自身の整骨院の「強み」と「弱み」を知ることです。
患者を増やす打開策
「強み」と「弱み」を知ったところで、今度は具体的な打開策を考えなくてはいけません。施術はもちろん重要ですが、それに加え自分が代表者・経営者であるという自覚を持ち、経営面にも関心を持ちましょう。
新規客には広告が鍵
新規患者を引き寄せるには、まず自身の整骨院を知ってもらう必要があります。そのためにも、時間や広告費といったコストは覚悟しなくてはいけません。
ただし、何の戦略や目処もつけず広告をかけるのは時間やお金の無駄です。毎月あらかじめ割く時間や広告費の目安を決め、より多くの人の目につく手段をとりましょう。
ネットを活用する
昔は、新聞広告やポスティングといった手段しかなかったので、時間もコストもかかってしまいました。今でもこれらの手段は有効ですが、ネットを活用するとコスパの高い効果も期待できます。
広告費をあまり確保できない場合でも、SNSや無料ブログであれば低予算で可能ですので、取り組んでみてください。若年層へのアピールにもつながるでしょう。
地域でのアピールも重要
多くのメディアに掲載されるような整骨院であれば、日本各地から患者が集まる可能性もありますが、一般的には周辺住民が主なターゲットです。そこで、地元で開催されるイベントにスタッフとして参加したり、協賛金を出すことが効果的に働く場合もあります。
本業に負担をかけると元も子もないですが、休日を利用するなどして地域に溶け込むことで、顔や名前を覚えてもらうことも重要です。
リピーターを増やす方法
「新規患者はそれなりに来るのに、2回目は来ない」、「開業当初は多くの患者がいたのに、いつの間にか途絶えた」こんな状況であれば、リピーターを増やす努力が必要です。リピーターが来なくなったのには、
①その整骨院の施術に疑問を抱いた
②単純に先生に対する印象が良くなかった
③悩みが解消され行く理由がなくなった
といった原因が考えられます。
①については、腕を磨くことはもちろんですが、説明不足で誤解を招いている可能性もあります。また、②はコミュニケーションを改善したり、他業種でも好印象のお店の接客を学ことも重要です。
③は、改善の余地がないように見えますが、実は患者が解消されたと思っているだけでまだ整骨院に行く意味があるかもしれません。つまり、いずれにおいても、まずは患者との対話をしっかりと心がけることが重要です。
整骨院への設備投資が必要なときもある
新規開業時には、設備投資費用がかかったはずです。しかし、設備投資は開業時だけに必要なわけではありません。
攻めの戦略で、より患者を呼ぶために追加の設備投資が必要となる場面もあるでしょう。
新しいベッドや機器を導入してアピール
整骨院の場合、ベッドは重要な設備です。最新のものを導入することで、より効果的な施術が可能になり、患者の満足度も高まるでしょう。
また、新しく清潔感があるものは、それ自体が他院との差別化につながりアピールすることができます。資金調達の目処がつけば、ベッドや機器の導入も考えてみてください。
患者を増やすために積極的に広告を活用する
以上、整骨院に患者が来ないときの打開策を紹介しました。患者を引き寄せるには、まずは自身の院の存在を知ってもらうことが重要です。
今ではネットで手軽に宣伝することもできるので、そのための労力を惜しまず、積極的にアピールしていきましょう。