カウンセリングとコーチングを受けるようになったきっかけは、心身の不調で大学院に通えなくなってしまったことでした。
就職活動もうまく進み、順調だと思っていた矢先の出来事で、自分にとっては大きな挫折でした。
信頼を裏切ってしまったような思いに苦しみ、自分を責める日々。
大切な友人たちとも距離を取り、どうすればいいのか分からないまま、ただただ動けなくなっていきました。

そんなとき、泉野さんのカウンセリングを紹介されました。
最初の頃は、何をするにも「こうあるべき」「こうしなきゃ」と強く思い込んでいて、いつも人の期待に応えようと、
相手に合わせて言葉を選んでしまう自分がいました。
けれど少しずつ、自分が本当はどう思っているのか、何を感じているのか、そんな「本音」が分からなくなっていたことに気づきました。
自分の気持ちが分からないことに気づいたときは、とても虚しい気持ちになりましたが、そこから少しずつ、自分の心の声に耳を澄ませるようになりました。

「まずはしっかり休みたい」と、正直に周りに伝えることもできました。
ようやく自分と向き合うスタートラインに立てたのだと思います。

立ち直りの歩みは本当にゆっくりで、最初は「1日に1回スキップをする」といった小さな行動から始まりました。
それですら最初は精一杯でしたが、不思議と続ける中で少しずつできることが増えていきました。
いつも散らかっていた部屋を片付けられるようになり、日常的に身の回りの管理ができるようになっていったことは、自分にとってとても大きな変化でした。
「私はずっと片付けが苦手」と思い込んでいた私にとって、本当に嬉しく、私にもできるんだ…と、思えるようになりました。
そこから地域のボランティア活動やアルバイトにも少しずつ関わるようになり、人とのつながりを取り戻していけたことも、大きな支えになりました。
小さな一歩の積み重ねが、私にとっての「自分を取り戻す時間」だったように思います。

カウンセリングを通じて、私は人の意見にふりを回されて合わせすぎ…とか、異常なほど、他人の顔色を気にしていて、自分を見失っていたことも客観視することもできました。
そのことに、心から納得できるまで根気強く寄り添ってくださったことに、深く感謝しています。
今は、大学院修了に向けて論文を書きながら就職活動にも取り組んでいます。

不安になることも、立ち止まりそうになることもあります。
でも今は、「あ、不安なんだな」「疲れているんだな」と、自分の状態に気づけるようになりました。
だからこそ、今できることを少しずつ考え、前向きに行動できるようになってきています。

今は、自分のペースを大切に、一歩ずつ丁寧に進むことができています。
これからも、自分の心の声に耳を澄ませながら歩んでいきたいと思っています。