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魅力や強みを生かした「自分らしい」教室運営で、おけいこ教室の集客をサポート

音楽教室の生徒集客と経営を伴走支援するプロ

恒藤真貴子

恒藤真貴子 つねとうまきこ

#chapter1

ピアノ講師兼音楽教室のオーナーが、集客と運営についてコンサルティング

 「地方では生徒を集めるのが難しいと、一人で悩んだり、諦めたりしていませんか?」と呼び掛けるのは、ピアノ講師の恒藤真貴子さん。広島県の世羅町で、講師6人・生徒120人の「つねとう音楽&ネイティブ英語教室」を主宰。知り合いの先生たちから、地方でオーナーとして成功するコツについて聞かれるようになり、困っている方のお役に立ちたいという思いから、おけいこ教室の先生に向けてコンサルティングしています。  

 「皆さん専門技術や指導法には熱心に学んでいるものの、生徒募集は後回しになりがち。私が培ったパソコンが不得意でも出来る生徒集客や運営のノウハウをお伝えしています」

 地方で生徒を増やすには、都会と同じ集客方法では難しい地方ならではの方法があります。紹介だけでなくSNSも活用し、両輪を回すことが重要だと言います。

 「パソコンが苦手な方もいらっしゃいますが、使えるようになると世界が広がります。私も不得手だったので、基礎から丁寧にお伝えします。オンラインを通じて私自身も全国の先生とネットワークを築き、コンサル業にも結びついてきました」  

 教室運営のサポートでは、Zoom面談のほか、毎週、進捗報告を受けながら改善点などをアドバイスする伴走型。動画講座も提供し、それぞれのペースで学べる環境を整えています。受講者からは「生徒が3カ月で20人増えた」「生徒数が1桁からオーナー化できた」「月収が10万円以上アップした」といった声が届くそう。  

 「素晴らしい経験や資格、スキルをお持ちなのに、『私なんて』と謙遜され、実力が埋もれているケースも多々あります。先生や教室の魅力としてアピールできるよう、ご自身らしい強みを一緒に発掘しお仕事に繋げます」

#chapter2

広島市内のピアノ講師を経て独立。生徒のニーズに応えオーナー化を実現

 恒藤さんは音楽大学卒業後、広島市内のヤマハ音楽教室にピアノ講師として就職。約120人の生徒を迎え、数多くの子どもや保護者と向き合う中で実践力を磨きました。結婚を機に世羅町へ移住し、自宅で教室をスタートします。  

 「大手楽器メーカーのヤマハには営業の方が生徒さんを集めて来て下さっていたので、自分で生徒集客したことがなく、一人で教室を開講した時には大変苦戦しました。どうしたら問い合わせが来るのか、試行錯誤しました」  

 昔ながらの紹介だけではなく、SNSで教室の様子を発信。レッスンでは、クラシック曲や技術向上だけのレッスンではなく、時代に合わせポピュラーなどのアレンジも導入し、生徒の目的や希望に合わせて指導するように。保護者との連絡も密にし、信頼関係の構築にも努めました。順調に生徒が増えてきたことから、講師を探しオーナー化を果たします。

 「発表会で、お子さんと共演したお父さんのドラム演奏をきっかけに、ドラムコースを開講。音を奏でやすいオカリナコースも開きました」

 0~3歳の小さい子どもたちには、生演奏で音楽に親しむリトミックコースも用意。楽譜が読めず辞める子が多く、読譜強化のレッスンも始めました。

 「初心者や趣味、コンクール・進学、保育士試験対策まで、幅広く対応しています。今後もボーカル、ギター、バイオリンなど、多様なコースを展開したいですね」

#chapter3

地方でも豊かな学びの場を広げ、好きな仕事でいきいきと生きられる社会へ

 「当方は、ネイティブによる英語教室も手掛けています。自分の子育てを通じて、質の高い授業を受けるには、都市部など遠くまで送迎しなければならない不便さを痛感しました。学びたいことが学べない。地方の教育格差を身をもって知り、必要性が増している語学学習の場をつくりたいと思ったんです」

 恒藤さんの次なる目標は「楽しくて学力がグンと伸びる学習塾」の開校です。勉強が不得意な子も学力がこんなに伸びた!自ら行きたい!と感じる学びの場を提供したいそうです。

 「地元に『あったらいいな』という学べる場を全部作りたいですね。複合的な学びの拠点として、世羅町を豊かな教育の地にすることが夢です」  

 結婚、出産、育児などで、能力がありながら発揮できていない女性も多いと実感。就労先が少ないため、大学で専攻した分野とは全く違う職に就いたり、生活のために希望する職種と違うパートで働いていたり。誰もが自分のスキルや資格を存分に生かして活躍できる場を提供し、習いたい人と教えたい人の架け橋になることを展望しています。

 また、音楽の道を志していた生徒が、親に「生活していくのは大変」と諭され、進路を変更したと聞いてショックを受けた恒藤さん。「音楽では食べていけない」という認識も変えたいと力を込めます。

 「地方の講師でも身を立てられることを実証したいと考えています。地元で教室を増やすとともに、結果を出せるノウハウを伝授し、女性が好きな仕事でいきいきと生きられる社会を目指します」

(取材年月:2025年10月)

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専門家プロフィール

恒藤真貴子

音楽教室の生徒集客と経営を伴走支援するプロ

恒藤真貴子プロ

ピアノ・音楽講師

つねとう音楽教室、つねとうネイティブ英語教室

世羅町で音楽教室を経営する講師兼オーナーが、生徒集客や教室運営に悩む全国の先生に向けて、魅力や強みを引き出しながらオンラインで伴走支援。パソコンが苦手でも出来るSNSの使い方・活用方法も指導します。

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