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Mybestpro Interview

海から遠くてもサーフィンを楽しみ、波に乗る爽快感や自然との一体感を共有

海なし県からサーフィンの魅力を広げる体験サポートのプロ

佐藤公一

佐藤公一 さとうこういち

#chapter1

ボードやウエットスーツをレンタルする1日体験や、定期レッスンを開催

 「興味はあるものの、海から遠いエリアに住んでいるため一歩踏み出せない人に、風を切って波とともに走る爽快感や、地球の鼓動と共鳴する一体感をお届けします」

 そう語るのは、前橋市のサーフショップ「BARREL SURF(バレルサーフ)」の店長・佐藤公一さん。群馬県や周辺県に住む人を海まで案内し、サーフィンの1日体験や定期レッスンを開催。これまでに延べ1万人以上を指導してきました。

 「ボードやウエットスーツは貸し出しているので、必要なのは水着とタオル、ビーチサンダルだけです。『用具がないから』といった理由であきらめてほしくないので、初めての方でも気軽にチャレンジしやすいようにしています」

 早朝にショップに集合し、茨城県の海岸へ。「安全」と「楽しさ」をモットーにする佐藤さんの指導は、足が着く浅瀬でボードの上に腹ばいになり、波に押される感覚を知ることからスタートします。

 「お顔に仕事の疲れが残っていたり、不安を浮かべたりしていた方が、20〜30メートルほど波にスーッと押し出された後に見せる笑顔が最高なんです。気持ちよさを体感した『200点満点』の表情を見ると、苦労が吹き飛びます」

 大海原がもたらす開放感や安らぎ、癒し波に乗れた時の達成感、うねりが生み出す力を感じながら海面を切り刻むように滑走する疾走感がサーフィンの醍醐味。一度体験して夢中になり、レッスンを重ねて全国大会で入賞する“つわもの”も現れています。

 「朝早くからのサーフィンは、一日を充実したものに。大自然の中で童心に返り海遊びの楽しさを味わえます。当店ではライディングチェックや、陸上トレーニングも実施し、『うまくなりたい』という情熱に応えます」

#chapter2

プロを志して海外で経験を積み、地元・前橋からサーフィンの魅力を発信

 前橋市で生まれ育った佐藤さん。高校時代に茨城県の海に近い町で暮らした際、太平洋の波の力強さを知りました。

 「前橋から夏に海に行くなら日本海が一般的でしたが、穏やかな内海と違い、太平洋はパワーがありました。果敢にボードでこぎ出す様子を見て、心をひかれました」

 地元に戻ると知人とサーフィンを始め、海沿いのショップスタッフやプロサーファーと知り合います。世界的なサーフポイントの情報を得る中で「良い波が立つ場所でテクニックを磨きたい」と刺激を受け、20代前半はサーフトリップや海外に移住しサーフィンに明け暮れました。

 「アメリカのカリフォルニア州やインドネシアのバリ島を訪れ、オーストラリアのシドニーにはワーキングホリデーで1年間滞在しました。世界トップクラスのサーファーやシェイパー(ボード製作職人)と交流できたことは、技術面、精神面においても大きな学びとなりました」

 「26歳までにプロになる」と決めていた佐藤さん。惜しくも夢がかなわず、一区切りをつけます。

 「働き口が見つかり、久しぶりに海に入った時、波のパワーが体に伝わる感覚や、仲間とのたわいもない会話に、涙があふれてきました。就職活動で一度サーフィンから離れたことで、自分にとっていかに大切な存在かが分かりました」

 二度と同じ条件はなく、一期一会の素晴らしさなどを再認識。地元への愛着が強く、「海なし県でサーフィンの魅力を伝える役割を担えるのは自分しかいない」という使命感と責任感に突き動かされ、「自分のためではなくサーフィンを知らない人のために役に立ちたい」と、指導者兼運転手兼サーフィンガイドとして2003年に「バレルサーフ」をオープンしました。

#chapter3

大会出場や趣味など、それぞれのサーフィンスタイルを手厚くサポート

 佐藤さんのもとでは、前橋市からサーフポイントまで送迎。自らハンドルを握り、ドライブしています。

 「プロを目指していた頃から長時間運転していたので、全く苦になりません。皆さんをサーフィンに連れて行けるのは、自分だけだという自負もありましたね」と佐藤さん。目的地までの道中は、大切なコミュニケーションの場になっているといいます。

 「サーフィンは自然を相手にするスポーツで、ケガや事故を防ぐためのルールがあります。また、大人数で一度に海に入らない、仲間と大声でおしゃべりや騒いだりしないといったマナーもあります。車で移動する間に、お客さまの体調などコンディションを把握したり、ライディングやビーチで配慮すべき点や注意点を伝えたりしています」

 手厚いサポートが信頼を呼び、顧客は初心者から経験者、年齢層もさまざま。過去には、70代の男性が参加したこともありました。

 「波が穏やかで暑すぎない日を選び、砂浜には休憩用のテントや水分を準備するなど万全を期しました。何度も挑戦し、ついにボードの上に立てた瞬間は私まで胸が熱くなりました」

 大会出場や趣味など、それぞれの目標や要望に合わせてサーフィンスタイルを応援する佐藤さん。「多くの人と喜びや感動を分かち合いたい」と力を込めます。

(取材年月:2026年3月)

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専門家プロフィール

佐藤公一

海なし県からサーフィンの魅力を広げる体験サポートのプロ

佐藤公一プロ

サーフショップオーナー

BARREL SURF

体験レッスンは水着とタオル、サンダルを持参するだけで参加可能。ショップから海までの往復送迎を提供しており、初心者でもスムーズにサーフィンデビューができるサポート体制を整えています。

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