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生涯スポーツとして多くの人に楽しんでもらうため、心身ともに整う水泳の魅力を発信

生涯を通じて心と体の健康を目指す水泳指導のプロ

齋藤陽子

齋藤陽子,Clay Life more&better
齋藤陽子,Clay Life more&better

#chapter1

個別レッスンや小中学校での指導に加え、クラブチーム「SCYダイ部」も設立

 「浮力を利用する水泳は陸上の運動に比べて体への負担が少なく、適度な負荷で全身をくまなく使って筋力アップを図ることができます。さらには水に浮いてリラックスすることで『また頑張ろう』と前向きにもなれるんです。いくつになっても取り組める生涯スポーツで健やかな心身を養いましょう」

 そう語るのは、「Clay Life more&better(クレイ ライフ モア&ベター)」の齋藤陽子さん。「無駄なく、きれいに、長く、楽に泳ぐ」を指標に掲げ、福島県郡山市でフリーランスの水泳インストラクターとして活動しています。

 「初心者から年齢区分別に競技するマスターズ水泳大会に参加する上級者まで、個人レッスンを開いています。スイミングスクールや小中学校からも依頼を承り、外部指導員も務めています」

 2024年4月には、中学校の部活動が地域クラブに移行するに伴いクラブチーム「SCYダイ部」を設立。小学生から成人まで幅広い世代を対象に、体づくりやケガからの復帰、大会出場といった目的に合わせたコースを展開しています。

 「SCYはスイミングのS、クレイセラピーのC、ヨガのYから命名しました。水泳後に肌のツッパリ感が気になり、泥を使った自然療法『クレイ』に出会ったのを機に、ヘア、スキン、ボディーケアを通じて心を癒やす講座も開催しています」

 プールに入らない時はヨガの要素を取り入れたトレーニングで体幹を鍛え、基本姿勢のけのびを保ち、水中のフォームを安定。齋藤さんは体の使い方と心を整える方法をレクチャーすることで、地域の人たちの健康をサポートしています。

#chapter2

自身の経験から、水泳で心と体をメンテナンスする方法を伝えるのが役目

 齋藤さんは小学生の時、スイミングスクールに通う同級生の誘いで見学に行ったことをきっかけに水泳を始めました。

 「2階から友達が泳ぐプールを見ると水面がキラキラと輝き、水の美しさに魅了されました。親に勧められたピアノなどの習い事には興味が湧きませんでしたが、水泳だけは自分からやりたいと思ったんです」

 学生時代はタイムを向上するために練習を重ね、競技選手として活躍。20代で医療事務の仕事に就いた後は水泳指導員の資格を取得し、空いた時間で単発のレッスンを続けていました。

 「水泳は大好きでしたが、あくまで趣味の一環と捉えていました。しかし、交通事故に遭ったことで『命は一瞬で失われることもある』と身をもって感じ、もっと自分のやりたいことに挑戦しようと決意しました」

 結婚・出産後はダイエットのために泳ぐなど、齋藤さんの日常にはいつも水泳がありました。

 「常にプールにいる人生です。交通事故の影響で体が思うように動かない時も、水中では楽に動けることを実感しました。今でも気持ちが落ち込んだ時に水に身をゆだねると、心身ともにスッキリと整います。自分の経験からも、水泳を通じて心と体をメンテナンスする方法を多くの方に伝えるのが私の役割だと思っています」

 一人一人に寄り添いアドバイスする中で、つらそうに泳いでいる人を見かけることも。正しい姿勢と無駄のない動きを覚えれば推進力が増し、伸びやかにスムーズに泳ぐことができると言います。

齋藤陽子,Clay Life more&better

#chapter3

「SCYダイ部」では自分のペースで、仲間と一緒に水泳に向き合う環境を用意

水泳を長く続けてもらうために、変化を実感してもらうことを心掛けている齋藤さん。例えば、頭の位置を少し下げたり、力みを抜いたりするだけで姿勢を水平に保つことができ、水の抵抗を減らせるようになると話します。

 「重くて遅く疲れる感覚から、軽やかに進む感覚を得てもらうことを大切にしています。どう伝えれば理解してもらえるか、日頃から模索しているので『こんなに変わると思わなかった』『楽に泳げるようになった』という生徒さんの声が、やりがいにつながっています」

 「SCYダイ部」では、性別や年齢に関係なく泳力別にレッスンを行います。小学生と大人が一緒に練習することもあり、レベルに応じて仲間と一緒に切磋琢磨できるのが特徴です。

 「小学生でスイミングを始めても、中学でやめてしまう子が多いんです。また、タイム重視の指導で結果が出ないと競技を離れるケースも少なくありません。大人になっても仕事や育児の合間に少し泳ぐだけでリフレッシュできます。自分のペースで水泳と向き合える環境を用意しているので、ぜひご参加ください」

 年齢を重ねると「自分にはできない」と限界を感じてしまいがちですが、適切なレッスンを受けることで体は変わるため、「諦めないでほしい」と呼びかけます。

 「生涯にわたり水泳を楽しむ人を増やすべく、今後も多様なニーズに応えたいと考えています。企業の福利厚生サービスや高齢者向けの教室など、柔軟に指導していきたいですね」

(取材年月:2025年2月)

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齋藤陽子

生涯を通じて心と体の健康を目指す水泳指導のプロ

齋藤陽子プロ

水泳インストラクター

Clay Life more&better(クレイ ライフ モア&ベター)

「無駄なく、きれいに、長く、楽に泳ぐ」の指導方針で泳力や目的に合わせて、きめ細から指導を。個別やスイミングスクールでの他、学校やクラブチーム「SCYダイ部」など幅広いレッスンに応じています。

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