円滑な不動産の活用・売却を支援するプロ永渕裕章

円滑な不動産の活用・売却を支援するプロ

永渕裕章

不動産の扱いに困っているオーナーに向け、売却やアパートの賃貸経営などを提案

　福岡県と佐賀県を中心に、空き家や空き地の買い取り、活用、購入希望者との仲介を手掛ける「リコjoint」の代表・永渕裕章さん。社名に愛する家族の名前を掲げ「顧客、協力会社、従業員とのつながりを大切にしたい」との思いを込めています。

　「空き家問題は九州北部でも深刻で、親から相続した方をはじめ扱いに困っているオーナーさまは多いでしょう。手放すべきか、運用したほうがいいのかなど、迷える皆さまのお力になります」

　永渕さんは地元大手の不動産会社で勤務経験があり、駐車場やトランクルーム、アパート経営、新築・リノベーションなどは、人脈を駆使して好条件を提示できると言います。

　「当方は幅広い選択肢を提案できると自負しています。さらに、物件を3日以内に調査し、AI（人工知能）による査定システムで迅速に価格を算定するなど、スピード感のある対応も心掛けています」

　売り出すにあたっては、隣家とトラブルが生じないように家屋調査士が境界線など物件の状況を確認。譲渡所得税といった売却益にかかる税金についても、自社の顧問税理士を案内し、申請をサポートしています。

　賃貸に出す時などは水道・ガス、インターネットといったインフラ、住宅設備関係の業者を手配して整備。さら地にする際は解体・造成業者につなげます。

　「空き家は火災保険に加入できないこともあり、万が一の際は大きなリスクを負うことになります。手入れができず老朽化が進むと、特定空き家、管理不完全空き家として固定資産税や都市計画税も上がりますので、今後について一緒に検討しましょう」

清掃会社で土地勘を養い、上司との出会いで不動産ビジネスを極めようと決意

　以前は久留米市内の清掃会社に勤めていた永渕さん。母親のアドバイスを受け、不動産の道を進むようになります。

　「宅地建物取引士の資格取得に向けて勉強を始めたところ、不動産業界で働いていると試験のハードルが下がることが分かり、思い切って賃貸も売買も手掛ける北九州エリア有数の会社に転職しました」

　入社後は好スタートを切り、トップクラスの売り上げを維持。清掃会社時代、久留米市内を隅々まで巡回した経験が生きたと言います。

　「特に、入居率アップなどアパートの賃貸管理を提案する業務では『周辺にどんな物件があるか』『トラブルの際、車で訪問するにはどのルートが最適か』といった情報を頭に入れておくことが不可欠です。地域の環境について私には一日の長があり、結果につながりました」

　また、上司との出会いもターニングポイントになったとか。

　「厳しくも温かい指導のおかげで『不動産ビジネスを極めたい』と意識が変わりました。勤務先はグループを含め約300人の規模ですが、元上司は代表取締役社長にまで昇り詰めました。じかにノウハウを学べたことを誇りに思います」

　永渕さんも13年にわたり勤め、エリアマネージャーに昇進。キャリアを積みますが「会社に頼らず、自分で全ての責任を取る立場に就きたい」と独立を決意します。

　「2021年に1人で立ち上げた会社も6人体制になりました。『永渕がやるなら応援する』と周囲に背中を押されて今があります。これからも私らしく精進するのみです」

従業員をアパートのオーナーに育てるべく、賃貸経営のプロフェッショナルへ

　不動産の仕事は「案件ごとに異なるドラマが待っているのが醍醐味」と永渕さん。先祖代々の土地にアパートを建て、新たな暮らしを創出するなど喜ばれることが大半ですが、高齢化が進む今は早めの決断や行動を勧めたいと続けます。

　「実際に所有者さまが病気になることも少なくありません。また、正しい判断ができなくなる可能性もあるので、ぜひ健康なうちに活用方法を見つけてほしいです。相続についても、お子さまをはじめ、ご家族の方々と話し合いながら次の人にバトンタッチするお手伝いもします。不安や悩みから解放することが私の役目ですね」

　不動産の未来を描く永渕さんにとって「従業員を8年計画でアパートのオーナーに育てる」ことも目標の一つ。

　「私も幸運なことに若い頃からアパートを所有し、家賃収入を得てきました。社員が資産形成できるように、実践的なカリキュラムを組んで物件を経営するプロフェッショナルになってほしいと考えています。家計が潤えばそれぞれが望むライフスタイルをかなえることができますし、自らオーナーになることでお客さまの気持ちも芯から理解できるようになるでしょう」

　豊かな人生を送る上で一助となるのが不動産であり、空き家問題を解決することで活気あふれる街づくりにつながるため、社内の実力を高めサービスを進化させていきたいと語ります。

　「個人的な目標としては、障がいを持つ息子のために温泉施設を造りたいと思っています。夢のあるプレゼントを残せたらうれしいですね」

（取材年月：2024年11月）

円滑かつスピード感あふれる対応力で、空き地や空き家を次の担い手にバトンタッチ

不動産の扱いに困っているオーナーに向け、売却やアパートの賃貸経営などを提案

清掃会社で土地勘を養い、上司との出会いで不動産ビジネスを極めようと決意

従業員をアパートのオーナーに育てるべく、賃貸経営のプロフェッショナルへ

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