30年以上の経験を持つ配管工事のプロ森下聖輝

30年以上の経験を持つ配管工事のプロ

森下聖輝

福岡市を拠点に県内全域で水漏れなどの修理、住宅設備の設置に対応

　「キッチンの蛇口から水がぽたぽたと漏れる」「トイレの水が流れない」「お湯が出なくなった」など、水回りのトラブルに応じるのは「森下配管工業」の代表・森下聖輝さん。福岡市を拠点に県内全域へ修理に赴くほか、キッチンやトイレ、洗面化粧台、お風呂、ガス・電気給湯器といった住宅設備を設置するなど、水道関連工事を幅広く手掛けています。

　「現地調査からお見積もり、打ち合わせ、施工、アフターフォローまで私が一貫して受け持ちます。間に他の業者や担当者が介在しないので、お客さまのお話を直接聞き取り、的確に対処することができますし、仲介料が発生しないため、適正な価格で質の高い工事を提供することができます」

　そう力を込める森下さんは、福岡市排水設備工事責任技術者や給水装置工事主任技術者、1級管工事施工管理技士、一級配管技能士（建築配管作業）と、給水・排水の管工事に関する専門資格を保有。ガス管の取り付けなどを行う液化石油ガス設備士や、スプリンクラーなどを点検・整備する消防設備士も取得し、水・温水の供給を中心に住まいのインフラを適切に整える技能を備えているのが特長です。

　30年以上にわたり数々の現場に携わってきた森下さんの元には、ホームページを見たり、評判を聞いたりした人から問い合わせが数多く寄せられます。「水道の不具合は不便に直結します。またご不安も大きいので、迅速で丁寧な対応を心掛けています。一度ご用命いただいた後、何かあるたびに私を頼ってくださるお客さまも少なくないんですよ」と明るい声で話します。

22歳でライフラインに関わる設備工事の道に入り、ノウハウを身に付けて独立

　1969年に熊本市で生まれ、宮崎市で育った森下さん。22歳のとき福岡市に移り住み、現職への第一歩を踏み出しました。

　「かねてより体を動かす仕事に就きたいと考えていました。独立も見据えていたので、ライフラインに関わる設備業に興味を持ったのです。長く暮らした宮崎で就職することも頭にありましたが、せっかくやるなら技術を磨き続けたいと思い、九州で案件が集まる福岡を選びました」

　勤めた工事業者では新築ビルを中心に実務を重ね、約10年の間にノウハウを身に付け、2000年に個人事業主としてスタートを切ります。「当初は、それまでの勤務先から請け負う形で現場に出ていました。不備がないよう目の前の業務を確実にこなすことで人脈を築き、自分なりの営業活動を進めてきました」

　順調に業績を伸ばし、2020年5月に会社を設立。気づけば独立から20年がたっていました。

　「もっと早く法人成りしたらよかったのでしょうが、忙しくて後回しにしていました。コロナ禍で予定していた案件がいくつかなくなったため、図らずも事業の将来についてじっくり考える余裕ができました」

　感染症が拡大する中では先行きが不透明で、業界にも停滞した雰囲気が漂っていたとか。「設備工事は人が生活していく上で欠かすことができません。需要がゼロにはならないだろうと焦りはありませんでしたね。自宅で過ごす時間が増えたこともあり、『今のうちに気になるところを直したい』といったご依頼で、予定帳は埋まっていきました」

エンドユーザーである個人からの依頼に応え、快適な暮らしを支えたい

　現在、ハウスメーカーや工務店、リフォーム会社から受注する機会が多い森下さんですが、今後はエンドユーザーである個人からの要望を積極的に受けていきたいと言います。

　「ご自宅に伺うと『どこに頼めばいいか分からなかった』という方も少なくないため、困りごと抱えるお客さまのお役に立ちたいと思っています。水栓や配管が劣化すると水漏れの原因になりますので、築年数を経たお宅などは、問題が起きる前に点検とメンテナンスをご検討いただくのもおすすめです」

　しゃがむ姿勢がつらく、和式のトイレを洋式に変更したいといった声にも応え、便器を交換することで節水も期待できると説明します。「料理をしたり、入浴したり、水は暮らしを支える大事な要素。一つ一つの仕事に誠心誠意で取り組み、快適な毎日をかなえたいですね」と森下さん。さらには後進の育成にも力を入れていきたいと語ります。

　「数多くのニーズに応えていくためにも、職人の数を増やしていく必要があると感じています。ただ、むやみに会社を拡大するのではなく、私が培ってきたスキルと知識、そしてお客さまに寄り添って提案する姿勢を若い世代に伝え、満足度を高めていきたいと考えています」

　水道工事一筋でベテランの域に達しても、現状に甘んじることなく日々研さん。「私を信じて仕事を任せてくださる全ての人を幸せにするため、これからも技術・サービスの向上に努め、皆さまの日常を守ります」と意欲を見せます。

（取材年月：2024年4月）

住まいの水回りの困りごとに調査から施工、メンテナンスまでトータルにフォロー

福岡市を拠点に県内全域で水漏れなどの修理、住宅設備の設置に対応

22歳でライフラインに関わる設備工事の道に入り、ノウハウを身に付けて独立

エンドユーザーである個人からの依頼に応え、快適な暮らしを支えたい

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