杉山信二プロのご紹介
崩れてからでは遅い、石積みの防災対策(3/3)
こんな石積みは要注意!
では、石積みがどのような状況だと補強が必要なのでしょうか。「大切なのは石積みをちゃんと見ることです。亀裂の入った石がないか、石がずれていないかなどの変状を冷静に観察してください」と杉山さんは話します。異常が感じられるようだったら、早期に対策を講じなければなりません。また、沢状の地形の場所は特に注意が必要です。表面には見えなくても地下を通じて水が集まりやすいので、石積み内部の土砂の粘着力が落ちたり、土砂が液状になって石積みに内側から圧力をかけたりすることもあるからです。
「石積みの風化の進み具合はバラバラですが、危険な石積みがこれからどんどん増えてくることは間違いありません」と杉山さん。心配な場合は相談を受け付けているので、問い合わせてみるといいでしょう。
また、特に異常がなくても、家を建て替える場合、現在の建築法では自然石の石積みが崖を支える擁壁としては認められていないため、石積みの補強が必要になる場合もあります。「石積みの石が砂岩のような脆いものだと難しい場合もありますが、花崗岩などしっかりした石で組んだものであれば、モルダム工法で固めることで長い年月もちますから」
モルダム工法での補強は、問合せを受けてから現地調査と見積もり、工程の打ち合わせを行ない、施工となります。工事の規模にもよりますが、工期は2週間前後が目安。費用も工事の規模・状況によって変わりますが、普通の住宅でおよそ100万円前後、大きな住宅ならば200万円前後。部分的な補修ならば数十万円で終わることもあるといいます。遠方でなければ、現地調査は無料。まずは杉山さんに相談してみてはいかがでしょう。
(取材年月:2015年7月)
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