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農地や庭の草刈りと樹木の伐採・剪定を手掛け、暮らしで生じる負担を軽減

現場に合わせた機器を駆使して草刈りを実施するプロ

森下正志

森下正志 もりしたまさし
森下正志 もりしたまさし

#chapter1

要した作業時間ではなく1坪、1反と面積によって料金を設定し、事前に案内

 「農地や空き地、庭の手入れは骨が折れますので、私どもにお任せください」と話すのは、「エコボスコ」の代表・森下正志さん。

 田畑やあぜ道の草刈り、庭木の伐採や剪定、お墓まわりの草取りと掃除、墓石の高圧洗浄といったサービスを用意。福岡県行橋市に拠点を置き、県内北東部を中心に、大分県の北部、山口県の西部にも足を運んでいます。

 「費やした時間で金額が変わると、お客さまはいくら請求されるのか不安でしょう。当方では、草刈りの基本料金を1坪あたり、あぜ道は1反あたりで設定しています。現地調査から料金を算出して事前にご案内します」

 面積によって料金が決まる仕組みは、顧客にとって分かりやすくメリットがある反面、作業する側には難点も。現場は、丈の短い雑草が生えているだけの場合もあれば、やぶのように生い茂っている状態もあり、手間取ることがあるからです。

 「リスクは私たちが負うべきだと思っています。どんな場所にも対処できるよう、機器には投資してきました」

 森下さんは草刈り機を数多く保有。人が入りにくい場所にアプローチする遠隔操作タイプや、手押しで小回りのきく歩行型、馬力のある乗用型など。土地の使用用途や形状などに合わせ使い分けています。

 「ご不便をお掛けすることがないよう効率的に進めるのはもとより、お客さまにご納得いただけるよう細部まで丁寧に仕上げるのは言うまでもありません。悩みは、手際よく終えるため、お客さまから『ちょっと早すぎない?』とからかわれてしまうことですね」と笑顔を見せます。

#chapter2

サラリーマン時代、副業で立ち上げた会社で草刈りの依頼を請け負うように

 1982年に行橋市で生まれた森下さん。高校卒業後に航空学生試験に合格し、パイロットになるべく山口県防府市の自衛隊基地へ。しかし、訓練を重ねるうちに聴力が低下したため、飛行操縦の道を断念。地元に戻り、介護職やガソリンスタンド職員、中古自動車の販売に携わりました。

 「エコボスコ」を立ち上げたのは2017年12月。サラリーマンをしながら、太陽光発電投資をするつもりで創業したと言います。

 「融資を受けるために金融機関を回ったのですが、『もう太陽光発電の時代ではないですよ』と相談した全ての銀行に断られました。それでも、約900坪の事業用地を借りてしまっていたので、土地を保守・管理するために用意していた機材を活用して、休日に草刈りを請け負うことにしました」

 当初は、「土地の賃借料と法人税くらい稼げればいいな」と始めたそうですが、徐々に依頼が増加。ニーズに応えるため、2019年4月に勤め先を辞め本格的に事業として稼働することに。以来、傾斜地や荒れ地、そびえ立つ高木、うっそうとした生け垣などに対応し、順調に業績を伸ばしてきた森下さん。すでに、根強いファンもいるのだとか。

 「作付けする前なんかに、農家さんに代わって田んぼをきれいに整えることが多いですね。足場が悪く、特に年配の方にとっては重労働ですから、少しでも負担を和らげたいと思っています。お客さまの中には、『あんたがおらんと米作られんけんね。辞めたらつまらんぞ』と言ってくださる方もいて、うれしい限りです」

森下正志 もりしたまさし

#chapter3

多くの声に応えるためフランチャイズ展開に取り組み、雑草木の利活用にも注力

 森下さんは、各方面から寄せられる要望に日々奔走。ともに汗を流してくれるのは登録スタッフで、20~50代の約40人の仲間と作業に臨んでいます。

 「子育て中の方も多く、プラスアルファの収入源にしてもらっているのです。働きたい方に、お仕事の機会を提供することで皆さんのお役に立てれば幸いです」

 地域の人のために奮闘する森下さんが、これから力を入れていきたいのがフランチャイズ展開。2024年1月に、京都郡みやこ町に第1号店がオープンし、2024年春には田川市と北九州市にそれぞれ1店舗ずつ開店します。

 「せっかくお声掛けいただいても、場所によっては交通費の関係でお断りせざるを得ないケースがあります。私たちを必要としてくださる方の近くに店舗があれば、これまで以上に多くの方のお力になれますから、『一緒にやりたい』と手を挙げてくれる方を探していきたいと考えています。2025年末までに20カ所に出店し、広いエリアをカバーすることが目標です」

 取り組んでいることとしてもう一つ挙げるのが、刈り取った雑草や切り倒した樹木、打ち落とした枝の利活用。本来は産業廃棄物として処理するものですが、広い敷地内に山積みにして土壌づくりをしたり、細かく粉砕したりしています。

 「農作物のたい肥や、木質燃料の原料として活用し、地球にも優しい会社を目指しています。当方では、木くずを圧縮したペレットで暖を取るストーブも扱っているので、興味のある方はお問い合わせください」

(取材年月:2024年2月)

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森下正志

現場に合わせた機器を駆使して草刈りを実施するプロ

森下正志プロ

草刈り業

エコボスコ合同会社

作業面積で料金を設定。一般的な草刈り機のほか、ラジコン草刈り機、乗用草刈り機、畦畔専用草刈機など多数保有。顧客の要望や土地の使用用途、現場の状況に合った機器を駆使して迅速に作業をします。

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