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冊子における用紙・紙質の種類と、目的、予算に最適な用紙とは?!

2015年10月16日 公開 / 2018年1月11日更新

テーマ:冊子作成

コラムカテゴリ:ビジネス

上質紙について

針金や接着剤、糸を使って綴じた冊子に使われる紙には、「上質紙」や「上質紙」を加工したコート紙やマット紙などがあります。

コート紙とマット紙は、塗布されている塗料の量によって分けられ、紙の両面に塗料が塗られたものが多く、少数ですが紙の片面だけ塗料が塗られたものもあります。

「上質紙」は、化学パルプを利用しており、塗料は塗られていませんので、輝きは無く、艶やかでもありません。
更に化学パルプがほぼ100%なので若干厚めで、触るとザラザラとした感じがして、文字や図形を印刷すると落ち着いたイメージです。
「上質紙」は、インクがにじみやすく、カラー印刷にはあまり向かない紙でもあります。
環境負荷を低減するために、葦(ヨシ)や竹、古紙パルプを使った「上質紙」も、出回るようになりました。

コート紙やマット紙は塗料が塗られていますので、リサイクルすると破れやすくなる傾向があります。
A3サイズの上質紙(90kg)が2900円程度で販売されていることがあり、書誌をはじめ、雑誌、サンプルブック、チラシ、告知、コピー用紙、メモ帳、原稿用紙に適しています。
紙

コート紙について

上質紙などに塗料が塗られている「コート紙」は、輝きがあり、艶やかなイメージの紙です。
「コート紙」に使われている塗料は、カオリンや炭酸カルシウム、デンプなどを混ぜて作られ、コーター(機械)に使用して紙に塗布します。
「コート紙」には塗料が塗られているため、インキが吸収される速度が遅く、吸収されるインキも少量なので色の変化は上質紙に比べ大きくはありません。

触るとつるつるとした感じがする「コート紙」は手触りが良いです。

A3サイズの「コート紙」(90kg)が2600円程度で販売されていることがあり、写真集をはじめ、雑誌の表紙、ポスター、カレンダー、新聞折込みチラシなどに適しています。

マット紙について

つやを消すために上質紙にコーティングを施している「マット紙」は、輝きが無く、落ち着いた感じの紙で、印刷した文字も読みやすいです。

「マット紙」は、触るとつるつるとした感じがしますが、「コート紙」程つるつるしていません。

更に、平滑度が低く、摩耗に対して弱いため、印刷した紙同士が擦れてインクが落ちてしまうケースがあり注意が必要です。

A3サイズの「マット紙」(90kg)が2000円程度で販売されていることがあり、絵本をはじめ、雑誌の本文、商業印刷物に適しています。

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