勝田無一プロのご紹介
建築家・造園家として住まいの内と外をトータルプロデュース(1/3)
「インナーテラス住宅」や「囲いの建築」で庭のある暮らしを提案
「フレームの建築だけでなく、建物の内と外をつなぐ部分にもともと強い関心を持っていました。日本の伝統的な住宅でいえば縁側です。縁側を開け放すことで座敷と庭が一体になる造りが特徴で、内と外をつなぐ『あいまいな空間』として縁側は重宝されていました」
そう話すのは「創設計」の代表・勝田無一 さん。建築だけでなく庭造りに対して深い造詣を持ち、建築家・造園家として建物の内と外の総合的な設計を手がけています。
前庭や後庭、住まいの敷地を囲う塀など、エクステリアと住まいをトータルにプランニングすることで「建物の内と外を一つの住空間として楽しむことができる」と勝田さん。
「都会の小さな土地でも、庭をあきらめる必要はありません。小さなスペースだからこそできる手法がたくさんあります」と話す勝田さんの得意技のひとつが “インナーテラス住宅”。これは大きなガラスサッシで室内テラスを囲い、家の内側に“半戸外”型のアウトドアスペースを設ける方法です。
「ガラス張りなので豊富に光を取り込み、植物を育みます。雨風が強くても布団を干すことが可能ですし、リビングから続くインナーテラスにテーブルを置いて、サブダイニングとして活用している方もいらっしゃいます。お休みの日には窓を開け、家族やご友人とバーベキューをするなどアウトドア気分も味わえます」
狭小敷地を最大限に活用するために、“囲いの建築”という手法も。「こちらは敷地全体を、半透明の外壁や高い塀で大胆に囲い込んでしまおうという発想。人や車の往来が多い通りに面していても、外からの視線を気にせず、ゆったりとしたプライベートガーデンを作ることができます。まさに都会の中のリゾートハウスです」
過去の施工例でいえば、1階に中庭を、2~3階には中庭を臨むテラスを設け、土地のサイズを感じさせない開放感あふれる二世帯住宅を実現させています。
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