世界を舞台に活躍できる「人材」に育てたい（1/3）

英語力だけでは不十分。同時にグローバルセンスを身につけて

　英語教室「ELFえいごの寺子屋」を主宰する「team CK」の小室千雪さん。コミュニケーション力（英語力）とグローバルセンスを身につけ、「世界を舞台に活躍できる人材を育てる」という考えのもと、英語講師として活動しています。

　「世界を舞台にするには、英会話ができるだけでは通用しません。他国の文化を理解し、受け入れながら、対等に渡り合う力が必要です。それには、コミュニケーション力（英語力）と同時にグローバルセンスを身につけることがとても重要なのです」

　指導のベースは、英語を母国語としないフィンランドで使われている「フィンランド・メソッド」。アメリカの大学で学び、数多くの欧米企業でマーケティングなどに従事してきた小室さんのビジネス経験を反映させながら、日本の子ども向けにアレンジして教えています。
　
　対象は6歳から18歳まで。10歳までは「英語が好きになる」ことを第一に考え、ゲームやチャンツなどを通して英語に楽しく取り組みます。12歳からは、「英語が得意になる」ように、「読む・書く・聞く」という技能のステップアップを図ります。そして13歳からは、「英語をパワーにする」を目標に、簡単なプレゼンテーションやディスカッションをします。また、「教室で学び、成長してほしい」と宿題は出さない方針です。

　「中高生のクラスでは、茶道の先生をお招きして、お点前を体験しながら、茶道の哲学『Harmony・Respect・Pure・Serenity』について英語で話していただいたことがあります。その後、日常生活でこれらを感じる場面をディスカッション。自国の文化を知り、説明できることもグローバルセンスを磨く上では大切です。世界各国の人種や習慣の違いが学べる絵本を使って、子どもたちと話し合うこともあります」

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