新体操は子どものうちに豊かな五感を養える、一生の宝物（2/3）

子どもたちの表情が目に見えて輝き始めます

　20歳から新体操指導の道を歩み始めた岡本さん。あるとき長野県で大規模な新体操発表会を目にし、静岡の子たちにも広めたいと一念発起。アンジュを立ち上げました。
　「レッスンに来る子どもたちは誰もが初心者。それぞれの良いところを見つけて伸ばし、良いところを伸ばすために苦手を克服するという指導方針です。続けて磨いていくうちに、子どもたちの表情が目に見えて輝き始める時が来るんです。目標を持って挑戦し、成功する、その繰り返しが表情に出てくるんですね。その子なりにやってみたいことが増えていき、それを達成することが自信につながっていきます」
　実は、いま実力派女優としてテレビドラマなどで活躍中の佐津川愛美さんもアンジュ出身で、傑出した集中力を持つ選手の1人だったそう。選手として大きく羽ばたく子は「こちらの想像を超えてくる」と岡本さんは言います。「子どもの成長って素晴らしいですね！全国大会で優勝するような子も、小さい頃はとてもそんな風になるなんて考えられませんでした。それだけに、成長を見守る責任の大きさを感じます」
　やわらかな声で子どもたちのことを語る岡本さん。「小さい子どもたちには気のいいおばちゃんと思われているんじゃないでしょうか」と笑います。

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