依頼主と取り組む新しい家づくり「ハーフDIY」「お客さまと業者を繋ぐ交渉人」を提案（2/3）

先々のメンテナンスも自らの手で行えるように壁の塗り方などをレクチャー

　日本の家づくりを変えたいと思うきっかけは、建築を勉強するために渡米した先にありました。
　「不動産業を営む知人の手伝いをする中で、日本とは家づくりに対する考え方が全く違うことに驚きました。良くも悪くも、日本は業者に『全てお任せ』してしまいますが、欧米では自分の家は自分で作る。利益ばかりを優先するのではなく、お客さまが望む家を建てるパートナーとして業界が存在しなくてはいけないと肝に銘じました」

　帰国後、クライアントと一緒にプランニングし、責任を持って設計監理・施工管理・施工を行う「横田満康研究所」を設立。「ハーフDIY」を提唱し、自ら現場に携わる充実感や達成感に加え、コストを抑えられると話題になり「ガイアの夜明け」をはじめ30番組を超えるTV出演をしています。

　「料金形態もオープンにしたいと考え、原価を細かく明示して、実施工精算という日本でない精算方法を導入。総施工費の約20%から30％を当方の設計料監理料とさせていただきました。ほとんどのお客さまがお見積もりの金額より工事費用が安くなり返金。お金が戻ってきたと喜ばれました」

　研究所では、ペンキや自然素材の珪藻土の塗り方などをレクチャー。耐震補強など、重要度が高い部分は職人の技術を活用します。
　「キッチンの天板に奥さまが好みのタイルを貼ったり、カウンターの下に旦那さまが棚をつけたり、大工に手ほどきを受けながらご家族で和気あいあいと作業をされています。やり方を覚えるとその後のメンテナンスが可能となり、家が長持ちするというメリットもあります」

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