傷んだところをケアし、美観を保つ塗装工事で大切な建物を守りたい（3/3）

個人を対象にしたサービスに取り組むとともに、後進の育成にも力を注ぎたい

　独立後は顧客開拓で苦戦することもありましたが、永田さんの腕をよく知る工務店が案件を回し、応援してくれたそうです。
　
　貴代さんいわく「主人は口下手で営業は苦手」。その分、人と人とのつながりを大事にし、「かわいがってくださった先輩やお取引先さまの信頼を裏切らないように、地道にコツコツと努力を続けてきました」と話します。

　実績を積み、2015年に法人化したタイミングで貴代さんもアクセルアートに入社。永田さんを社内から支えることになります。

　「当方は、これまで事業者さまを対象にした“BtoB”を主軸にしてきましたが、今後は個人の方に向けた“BtoC”のサービスにも力を入れていくつもりです。マイホームに関する内容が増えますから、お客さまの応対は妻に任せて、女性目線も生かしながらお問い合わせやご相談にお応えしていきます」と永田さん。

　業務を拡充していくにあたり、後進の育成も視野に入れています。「塗装業は、傷んだところをケアして建物を保護するとともに、色やツヤを施して美観を高めます。大切な資産を守る非常にやりがいのある仕事だと自負していますが、今の若い世代からは選ばれにくくなっています。塗装工事の魅力を知ってもらい、培ってきた技術を伝えていきたいですね」

　忙しく過ごす永田さん夫婦の癒やしは愛犬との時間でしたが、2022年に虹の橋を渡りました。「どこかでよい出会いがあれば新しい家族を迎え入れたい」という思いもまた、かなえたいことの一つのようです。

（取材年月：2023年6月）

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⇒日々研鑽を重ね、塗装技術の向上にアクセルをかける