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櫻井利雄プロのご紹介
随所に伝統工法の知恵や工夫を取り入れた、住みやすい家づくり(2/3)
材料の使い方や意匠にも宮大工の技術が光る
「建て主さんが人生をかけて家を建てる以上、私たちも持てる技術を最大限発揮しなければ。ただし、それをひけらかすようなことがあってはならない」と桜井さん。オリジナリティーがありながらも、個性を際立たせず、その土地の気候風土や風景に溶け込むような家づくりを目指しています。
材料の使い方にも、先祖から継承した手法が生かされています。例えば、住宅の屋根の下地構造には垂木(たるき)を渡すのが一般的ですが、桜井さんのもとでは使用しません。使うのは厚さ60ミリメートルの屋根板。鉄骨などに比べて軽い上に、強度も備えているので雪の重さにも耐えるほか、木材は熱を伝えにくい性質があるため、断熱材を敷かなくても省エネ効果を期待できます。また、雨が激しく屋根を打ち付けても音を吸収するメリットも。
内装では、さりげなく意匠を施します。空間になじみ建て主でさえ気づかないこともあるとか。ある家で、欄間に水鳥とハスの花の透かし彫りをした時のこと。家を訪れた人が欄間に向かって参拝し、主にこう言ったそうです。「仏さまがいらっしゃるのでお参りさせてもらいました」
「水鳥は仏さまの化身。併せて仏教世界を象徴する蓮華を描くことで、仏さまが家をお守りしているイメージにしました。ほかの建て主宅では、柱に埋め木をして将棋の駒や雲の形をあしらったり。何か一つでもその家独自のものがあれば、愛着が生まれます。わが家を愛情深く慈しみ末永く住みつないでほしい。意匠にはそんな思いも込めています」
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