帯川大輔プロのご紹介
手書きの型紙で仕立てるオーダースーツで、自分らしい一着を(3/3)
着こなしセミナーを通じて、スーツを楽しむコーディネートについて提案
現在は、ネクタイやワイシャツを不用とするクールビズや、在宅勤務のリモートワークが浸透し、スーツのスタイリングにも変化が表れています。帯川さんは、フレキシブルにスーツを楽しみたい人に向けて、着こなしセミナーも行っています。
「スニーカーブームの影響からか、カジュアルシューズとの合わせ方について相談を受けることが増えました。キャンバスシューズでラフに装ったり、ブーツで少しハードなイメージにしたり。TPOも視野に入れながら、気分が上がるコーディネートもご提案しています」
店名になっているSapeurは、コンゴ共和国で始まったファッションカルチャーを指します。“おしゃれで優雅な紳士”と称される彼らは、ハイブランドの服を身にまとって街を歩くことで「服を汚さないように争いを止めよう」という反戦メッセージを体現し、その理念は世界に広がっています。
帯川さんも、ファッションは人の価値観を変える力があると実感。スーツをあつらえたことで振る舞いや持ち物が洗練されるなど、顧客に変化が生まれる様子を見てきたからです。
「服には着る人の意識を引き上げる力があります。自信がついたことで周囲から一目置かれるようになったり、仕事で成果を出せるようになったり、スーツが人生を良い方に進める助けになってほしい。そんな願いを込めています。人の第一印象は3秒で決まるというメラビアンの法則がありますが、3秒のその先まで豊かに彩るような一着を届けていきたいですね」
(取材年月:2023年6月)
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