スーツが雪で濡れてしまった際の対処法について①

2024年2月9日

テーマ：メンテナンス

コラムカテゴリ：ビジネス

長野県松本市の仕立て屋、オーダースーツSapeurです！

今回は前回に引き続きのテーマとなりますが、今回は対処法について解説していきます。

早速ですが、
①乾いたタオル等で押し当てて水分を取る
まず1つ目になりますが、考えてみれば当たり前の事ですが、重要な点は擦らないという事です。
何度かこちらのコラムでも解説していますが、水分を多く含んだウール素材はスケールが開きます。
その状態で摩擦が起こる事で生地はフエルト化し、毛玉の原因になったり、生地の艶がなくなる事にもつながっていきます。
また、前回のコラムでお話しした通り、過剰な水分はカビの発生源ともなるので、摩擦の内容に水分を取る事を行ってください。

②形の良いハンガーで吊るす。
基本的に皆様スーツの保管はハンギングしているかとは思いますが、ハンバーで吊るすことで、スーツ内部の風通しが良くなり、スーツ内部の湿気を逃がしてくれます。
そして、雨に濡れたウール素材は素材を形成している水素結合が分離してしまいます。
水分が抜けて乾くときに、置いてあったり、変な形で吊るすことで乾く際にその形で生地が形成されてしましますので着心地の悪化や見た目の悪さに直結します。

廉価品のスーツが多く出回る世の中であっても、スーツはある一定のコストや人件費が掛かり、頻繁に買い替えるのが難しい物です。
ましてや、オーダースーツは一人一人に合わせて仕立てておりますので、更にお金のかかるものです。

そんなスーツはやはり長く着たいですし、オーダースーツはあなた専用の型紙ですので、特に長く着て頂きたい、思いのこもっているものです、

前回のコラムにもある雨や雪がもたらす弊害と併せてお読みいただいて、少しでも皆様のご愛用スーツが長く着用頂く事にご活用いただけましたら幸いです。

本日も皆様のご予約をお待ち致しております。

オーダースーツSapeur
帯川大輔

長野県松本市中央1‐14‐15福井ビル1階

070‐8552‐8036

ご予約は
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