あなたの会社の「人」に関する問題をズバッと解決！（2/3）

化粧品メーカーのトップセールスマンが社労士を目指したワケ

　大学を卒業後、化粧品メーカーに職を得た伊東さんは、営業マンとして好成績をあげていきます。「販売会社への自社商品販売と人材育成をする仕事だったのですが、その際に、同じ商品を売っているのにとても成績のよい販売会社とそうでないところの差に注目しました。それが『人』だったんですね。やはり、売れるところにはエースのような存在の人がいる。そしてそういう人材を育てる環境に興味を持ちました」。
その後、伊東さんは独立を果たすのですが、その理由は伊東さんのお人柄を表すものでした。「確かに自社の利益のためには、販売会社にたくさん仕入れてもらう必要があるんです。なかには借入をしてまで仕入れてくれる販売会社もあって…。本来は人材育成と並行して行わなければいけないのに、会社の方針は人材育成よりも商品の販売を優先する傾向にありました。これでは、自分のしていることが正しくないことなんじゃないか…と思うようになったんです。それで、本当の意味で人材育成に関われる資格を取ろう！　と選んだのが、社労士でした。最初は仕事をしながら資格取得のための勉強をしたのですが、それでは厳しいということを実感しました。それで、会社を辞めて退路を断ったんです」。
　そうして社労士になった伊東さん。「ゼロからのスタートでしたから、最初は苦しかったですよ。月収6万円とかでしたから（笑）。でも、かつてお付き合いのあった販売会社さんや、知り合いの方から少しずつ仕事をいただくようになったのと、キャリアコンサルタントの資格も取得したことで、徐々に増えていきました」。
　現在は、顧問契約、スポット契約を含めおよそ100社との契約を結んでいるそうです。

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