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コラム
[塾ジイの日記」10 ー挑戦への意識改革【前編】ー
2024年2月2日 公開 / 2024年2月5日更新
出口利光(でぐち りこう)と申します。40年間進学塾で教鞭をとり、5年ほど前に定年退職しました。今では自宅のアトリエで趣味の油絵を楽しむ傍ら、近所の小中学生に勉強を教えています。最近親御さんや子ども達から学習や受験に関する相談を受けることが増えました。この度、子どもやその親御さんに伝えてきた学習や受験のノウハウが本当に妥当かどうかを自らで立証すべく行政書士試験を受験することにしました。これまで自身が発信してきた他人に向けたアドバイスや指導に則った行動を取ることにより、当事者としての感じ方や課題をこの日記に綴っていこうと思います。
自分の内と外にいる【もうひとりの自分】その1
自習室は最高の“アウトプットの作業場”
2月2日(金)
昨日も資格予備校の自習室で夜の1.5時間分勉強した。公務員試験や司法書士を目指している人たちが超真剣に自習している。この空間にいるだけで身が引きしまる。この自習室利用はやはり効果的じゃ。ビールの誘惑に負けるリスクも無いし、予備校から徒歩3分でコンビニがあるから【直後の好子】もすぐに調達できる…。理想的な環境じゃ。
今日受付で「憲法」の追加プリントをもらった。「性同一性障碍者特例法違憲決定」というタイトルだ。これまで性同一性障害の方が戸籍を変更する際の要件は合憲とされていたが、昨年の5月に違憲決定が出された旨が記載されていた。この事案は昨年報道された際チラッと見た覚えがあるが、ここまで深く考えることになるとは当時思ってもいなかった。違憲判決事案はこれで12例目になる。行政書士試験では判例知識の問題として出題率が高い。事案内容や争点、裁判官の判断基準を踏まえた判旨の理解がポイントになる。初学者にはハードルが高い。WEB のY先生が言っていたな。「憲法は非常に難解な部分もありますが、しっかり理解しておけばこの後勉強する「行政法」の理解が容易になります。ですから大変だと思いますが頑張ってください」確かに行政法や民法は憲法をベースに作られているわけだから腑に落ちた。このような中長期的な見通しを提示したうえで今勉強している単元の意義を説くという手法は「さすがじゃな!」という感じじゃ。ああ…どうしても以前の職業柄「指導者として“評価”」してしまうな…悪い癖じゃ。
受験生へのマインド指導
「ボイスコラム12」で【潜在意識】を取り上げておったな。
☞ボイスコラム12 https://mbp-japan.com/kyoto/kyoshin/column/5153889/
わしも現役時代、受験生に【潜在意識】を指導に取り入れていた。【潜在意識】とは無意識の領域で人間の体や心をつかさどる意識じゃ。【潜在意識】は人間の意識の90%以上を占めていると言われている。夢実現や目標達成に向けた方略を検討する際に、この【潜在意識の活用】は非常に重要な論点になる。「ボイスコラム」でも言っておったが、【潜在意識に何かを投げかけるとずーっと答えを求め続ける】という特性がある。じゃから、“なりたい自分”を強烈にイメージすれば、【潜在意識はずーっとそれを探し続ける】ということじゃ。だから「意識して」やるべきことは「最初の一歩を踏み出す」ことなんじゃな。ちょうど車のエンジンは発進のときが最も動力を必要とするのに似ている。受験勉強等の「未体験のこと」を始める場合、「強い意志を持って“努力”するのが重要」と言われるが、それはあまり成果や成功にはつながらない。「頑張る」のは最初の一歩だけじゃ。その一歩をつかさどるのが「顕在意識」じゃ。あとは成功した自分をドキドキしながら強くイメージし、淡々と【好子=ご褒美】を頭の隅に置きながら【作業】をこなしていくのが「サクセスロード」の歩み方なんじゃ。最初の一歩は「顕在意識」というエンジンを使って、「じっくり、ゆっくり、そして大切に」発進する。あとは【潜在意識に“強烈な成功イメージ”】という“燃料”を投入すれば、“自動運転”で夢実現を果たした自分の所へ運んでくれるんじゃ。
現役時代こんな話を生徒にしていたな…。そしてこの理論を実践した多くの受験生が第一志望に合格し、その後も同じ手法で夢を実現していったエピソードをいくつも聞いた。次はわしの番じゃ。【潜在意識=わしの内にいるもうひとりの自分】が行政書士試験に合格した【新たな自分】の所へ運んでくれることを信じてみよう。そのためには【合格した際の胸の高鳴りや周りの景色を強烈にイメージする】ことをルーティン(習慣)にしよう。あ、胸の高鳴りは血圧が上がるからちょっと危険じゃな。ちょうど明日病院へ行くので目標達成時によく効く降圧剤の処方を依頼してみよう。
*参考書籍:
人生を変える!心のブレーキの外し方 石井裕之 著
デキる大人の 勉強脳の作り方 池谷裕二 監修
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