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小泉達治

京都の街に貢献するデザインのプロ

小泉達治(こいずみたつじ) / デザイン

有限会社コイズミデザインファクトリー

コラム

相手に覚えてもらう名刺デザインについて

2018年5月2日 公開 / 2023年8月12日更新

テーマ:デザイン発注マニュアル

コラムカテゴリ:ビジネス

コラムキーワード: チラシ作成 デザイン企業ブランディングPOPデザイン

名刺には様々なデザインがあります


会社やショップの名刺には実に様々なデザインがあります。
シンプルなもの、写真や情報がたくさん掲載されている物、縦型・横型、1色物、カラーものなど実に様々です。
大きな会社の場合、会社全体でデザインが決まっていますので自分の思うようには行かないと思いますが、小さな会社やショップなどでは自分で思うようなデザインにすることができます。
もちろんそこで重要になるのは「見やすさ」と「わかりやすさ」、そして「覚えやすさ」の3つです。デザインによって初対面の印象が大きく変わるモノですからいい加減なデザインのモノではいけません。

名刺の役割とは


名刺最大の役割は初対面の人に自分のキャラクターを覚えてもらい、次の機会のインデックスとして役立ててもらうことです。ですからぱっと見ただけでどんな仕事をしている人かがわかったり、名刺入れの中で存在感を示し、すぐに見つけ出してもらうことが必要です。
さらに最近では名刺から次のメディア(ホームページやブログ、動画など)のコンテンツへ導くためのツールとしても大きな役割を持っています。従来のように住所や電話番号がわかればいいというのでは十分な働きをしているとは言えません。

名刺のデザインで気をつけるべきところ


では名刺が十分な働きをするためにはどんなことに気をつけてデザインすればいいのでしょうか?
私なりに要点をまとめてみました。

●名刺入れの中で見つけてもらいやすいもの

シンプルなものがかっこいいという考え方もありますが、私は反対です。名刺入れの中でどこに行ったかわからなくなるようなものでは名刺本来の役目を果たしていません。これはデザインというもの全体に言えることですが、「シンプルなものがデザイン的に優れている」というのは間違いです。シンプルでも複雑でもデザインの完成度には関係ありません。どちらでも優れているものは存在しますし、逆もまた存在します。ただ、名刺に限って言えば、あまりシンプルなデザインでは本来の役割を果たさないものとなってしまいます。目立つものでありながらデザインに優れたものにするべきでしょう。

●特に理由がなければ横型にすべき

よく縦型のシンプルな名刺を見かけますが、名刺はもらった人がどう管理するかで縦型か横型かを考える必要があります。最近ではスマホのアプリなどで管理をしている人もいますが、まだまだ名刺入れに保管するというスタイルが一般的。特に得意先の管理職の方々などは年齢的にもスマホアプリで管理されている方はごく少数派です。名刺入れに保管する場合を想定すると、ほとんどのファイルが名刺を横向けに入れるようになっていますので、名刺のデザインも横型にした方が自然に目に入ってきます。

●アプリの管理でもスキャン画像が目立つ方が有利

アプリでの管理がますます増えていきますが、アプリでも多くの場合名刺の画像をスキャンしたものがデータとして残ります。相手の名前がはっきりわかっている場合は、名前で検索すれば簡単に見つけることができますが、名刺の中から相手を探すときに名前や会社名がわからないことがよくあります。そんなときに名刺の画像を順番に見ていったりすることはよくあることです。そんなときにもしっかりと認識してもらえるデザインにしておくことが大切です。

●コーポレートカラーをしっかり感じさせる

ロゴマークはもちろんのこと、それ以外のデザインでもロゴマークのイメージカラーを積極的に使いましょう。そうすることでより一層視認性が高まるだけでなく、自分の会社のカラーを認知してもらえます。

●住所や電話番号の文字は判別できるサイズにする

デザイン性を重視するがために、住所や電話番号、メールアドレスの表示が極端に小さいものをよく見かけます。あまり文字が小さ過ぎると読みにくいだけでなく、間違いの元にもなりやすく、トラブルの原因になることもあるでしょう。文字の大きさはデザインを崩さない範囲で最大限大きくしましょう。

●最低限の情報だけではもったいない

住所・名前・会社名・電話・FAX・メールアドレス・ホームページのアドレス、これだけは最低限情報を明記しましょう。できれば業務内容やブランド名などの情報も明記すべきです。

●最低限必要な情報は必ずおもて面に

よくおもて面にはシンプルに名前だけが書かれているようなものがありますが、あれでは名刺の役割を果たしているとは言えません。電話や住所を見ようとした時にわざわざ名刺入れから取り出し、裏返して見なければなりません。

●何かもう一味、仕掛けがあれば最高

よくある方法ではスマホ用のサイトへ誘導するQRコードを入れることでさらに奥深く自社の情報を届けるというのがありますが、もう一歩踏み込んでARやVRを仕込んで、さらに動きのあるコンテンツを届けるという方法もあります。名刺からスマホの操作へ誘導できれば一気に可能性が広がります。業種によってはそこから販売サイトへつなげることもできますので、名刺を販促ツールの入り口として認識すべきでしょう。

●色数を抑える必要はない

現状では名刺の印刷は、ほとんどネット印刷にシフトしています。2、300枚の印刷でも1000円代というのが一般的。その程度で色数をケチるよりカラー印刷で自社の思いを積極的に伝えましょう。

以上が名刺をデザインする上で留意すべきことですが、デザイン自体はやはりプロに委ねるのがいいでしょう。社内の誰かが片手間にしたようなものでは文字の組み方や配色、レイアウトなど様々な要因で難しいものとなってしまます。
名刺はビジネスの第一印象を決める大きなツールです。
しっかりと経験のある優れたデザイナーにデザインを任せることが大切です。

コイズミデザインファクトリーの制作事例

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