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コラム
価値観の違いによるすれ違い
2023年10月28日
いろんな地域のいろんな事業所さんに関わらせてもらっていると、つくづく
「価値観って、本当に人によって違う」
ということを実感します。
お話しさせてもらっていても、
みなさん「価値観は人それぞれ違う」ということは認識されていますし、
仲間を尊重しようと思っているのがわかります。
それでも、「これは常識・当たり前・普通でしょ」
っておっしゃいます。
例えば、
「残業せず定時で帰りなさい」と日ごろ指導している管理職の方が、終業時間間際に、
「今日中にこの資料作っておいて」と部下に指示します。
指示を受けた部下は、「残業になってしまうので、明日でいいですか?」と確認しました。
上司は、「仕事なんだから、残業してでもやるのが当たり前でしょ」と言い放ちます。
日ごろから「残業ゼロ」でお仕事をしている部下からすれば、
残業しないことが「普通」です。
上司からすれば、
指示された業務を期限内に仕上げることが「普通」であり、
そのために残業になるのは許容範囲内だということも「普通」。
どっちが間違っているわけでもないのに、
部下からすれば
「普段言ってることと違うじゃないか」
と、上司への不信感になりますし、
上司からすれば
「たまに残業になるだけなのに、仕事を放棄するなんて、ヤル気がない」
と部下を断罪することになります。
どっちかが間違ったことを言っているわけではないのに、関係性が悪くなります。
伝え方と受け取り方の問題です。
上司は
「いつも残業しないように言ってるんだけど、どうしても今日必要な急ぎの書類なので、やってもらいたいけど、いいかな?」
という感じで伝えれば気持ちよくやってくれたかもしれません。
部下は
「急ぎの仕事なんですね」と一旦受け取ってあげて、
「前もってわかっていたらよかったんですが、急なので残業するのが難しいんですが、何か他に方法ないですか?」
という感じで返せば、気持ちを汲み取り、代替案を考えてくれたかもしれません。
「これが当たり前でしょ」というスタンスの伝え方や受け方は、相手の納得感がなくなってしまいます。
自分にとっては当たり前だと思うけど、相手は違うかも、というスタンスで伝える・聴くをすると、無用なトラブルを避けられます。
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