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春藤泰之

接遇向上に取り組む歯科治療のプロ

春藤泰之(しゅんどうやすゆき) / 歯科医

医療法人社団春藤歯科医院

コラム

歯にできた黒い点の正体は本当に虫歯なのか?

2015年10月1日

テーマ:虫歯のトラブルと治療方法

コラムカテゴリ:医療・病院

コラムキーワード: 虫歯 予防

黒い点 磨いても取れないのはなぜ?


毎日歯を磨いていても、歯の健康維持は難しいものです。
歯を磨いていたら、歯に小さな黒い点があるのに気がついたことはありませんか?
特に痛みはないけどブラッシングをしてもとれない、でも食べカスでもない時、このまま様子をみるか歯医者に診てもらうか迷いますよね。

歯についた黒い点は、初期の虫歯か、茶渋、ヤニ、歯石です。
ヤニや茶渋は個人の嗜好によるものなので、禁煙する、飲み物の種類を変えない限り、黒い点を消すことは難しいのですが、虫歯や歯石なら歯を正しく磨けば予防することが可能です。

虫歯や歯石である場合、痛みがないとつい歯医者に行くのが遅れてしまい、症状が悪化してしまうことがあります。
早めに受診した方が、治療の手間も費用もかからずにすみます。
ちょっとした歯のトラブルでも、早めに歯科医の診断を受けるようにしましょう。

初期虫歯なら治療せず様子をみることもあります


歯についた黒い点が虫歯だと診断されても、治療を行わず歯磨きで経過観察をすることもあります。

歯には、虫歯菌によって溶かされた歯の表面のエナメル質が、再び歯の表面に戻り、溶かされる以前よりも堅くて強いエナメル質に戻る力があります。
これを再石灰化現象と呼んでいます。
正しく歯磨きを行い、食生活に気をつけることで、初期の虫歯なら治療をしなくても治る可能性があるのです。

再石灰化現象を促進するには、唾液の分泌量を増やすと良いと言われています。
就寝前の飲食は、睡眠中の唾液分泌量を減らしてしまうので控えましょう。
この他にキシリトールガムを噛むのも効果があると考えられています。
歯磨き粉は、フッ素入りを使うのがおすすめです。


歯の定期検診とクリーニングの重要性


多くの人は、痛くなってから歯医者を受診することが多いのですが、その状態で歯医者に行くと、虫歯でも歯周病でも症状がかなり悪化していることが多く、何回も通院をして時間をかけて治療をしなければなりません。

病気になれば、医者に行って治療を受けますが、歯の場合ですと、年齢に関係なく他の病気よりも通院回数や治療期間が長くなることが多くなります。

もし普段から歯の健康に気をつけて、虫歯になる前に1年に1~2度だけでもチェックを受けて、歯石や歯垢のクリーニングをしておけば、急に歯が痛み出して歯医者に駆け込み、その後何回も通って治すといった事態は防げるのではないでしょうか。
そして、その方がストレスもかからないし、医療費の節約もできるかもしれません。

当院では、予防歯科や定期健診、歯のクリーニング、歯磨き指導なども行っています。
歯の病気を予防し、一生自分の歯で快適に暮らしませんか。

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