「住み慣れた家で、最後まで自分らしく暮らしたい」。利用者の思いに寄り添う在宅介護サービスを提供（2/3）

いろいろな知識や経験を駆使して、利用者の生活を支えられるのがこの仕事の面白さ

大学を卒業後、福祉の専門学校に入り、社会福祉士となった吉村さん。「元々おばあちゃん子でお年寄りが好きだったこともあり、おばあちゃんから『老人と接する仕事をしたらいいのに』とよく言われていたのも影響したのかもしれません（笑）」

社会福祉士として働き始めた吉村さんでしたが、その仕事内容は相談業務がメイン。当時勤めていた病院で、楽しそうにリハビリをするデイケア（通所リハビリ）の利用者とスタッフを見て、「やっぱり、お年寄りと直接関わる仕事がしたい！」と介護福祉士の道へ。吉村さんは、「ここで介護の楽しさに目覚めましたね」と笑いながら振り返ります。

現在、廿日市市を中心に約350件の訪問介護、約30件の訪問看護、約150件の居宅介護支援に携わる同社で、吉村さんも訪問介護スタッフとして活躍中です。「利用者の身体介護や生活援助はもちろん、時に介護をするご家族の聞き役になったり、住宅改修のアドバイスをしたり。行政手続きに同行することもあります。介護に限らず、いろいろな役割をこなしながら、利用者の身近な生活を支援できる。それがこの仕事の一番の面白さですね」

吉村さんらのサポートを受けながら在宅生活を続け、自宅で臨終を迎える方も近年増えているそうです。「いい人生の終わり方をすることで、利用者だけでなく残された家族も救われます。その手助けができるのも、この仕事の魅力だと思います」

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