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井上健(いのうえけん) / 内科医

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コラム

緊張型頭痛

2017年8月3日 公開 / 2020年11月9日更新

テーマ:広島の頭痛外来

コラムカテゴリ:医療・病院

コラムキーワード: 頭痛 原因頭痛 対策


肩こり頭痛ともいわれる緊張型頭痛

診断基準 

頭痛は基本的に嘔気や光過敏や音過敏を伴わず、あってもこのうち一つだけとされてます。
程度 頭痛は日常生活に頭痛のみで支障がこないレベル。
頻度 緊張型頭痛は罹患者は日本中で840万人といわれる片頭痛患者さんよりも多く2000万人とも言われてます。

頭痛の程度が軽いため通常は当院のような頭痛専門クリニックに受診することは少ないです。

世の中の多くの人は肩こりや緊張型頭痛はなおらないものと思ってます。

私は緊張型頭痛は肩こりとともにストレスのレベルを知らせる警鐘サインと思ってますし、完治するものと思っております。
ストレスと姿勢の関係は密接であり、姿勢がよくてもストレスがあると肩こりや緊張型頭痛は発症します。
したがって、治療するにはストレスを減らすように努め、同時に肩や首に力がはいらないように姿勢をよくすることになります。

片頭痛は遺伝子によって決定された頭痛ですので年齢がある程度にならないと治るというは非常に難しいのに(実際は頭痛フリーになっていただける人も多くいますが)、肩こりや緊張型頭痛は難治ではありますが治る人は完全に治ります。
その方法はどこかの有名な病院にいったり、特殊な薬を使用したりするものではないと思っています。

肩こりをなおすためのポイント

1.規則正しい生活をおくること
2.肩や首に不必要な緊張をいれないこと (若いかたであれば姿勢をただすこと)

これだけですが、実行するとなると難しいことです。
簡単な日常生活習慣の改善と気づかない間に肩や首に緊張がはいる、悪い姿勢になりそれを改善させるほど難しいものはありません。
1.規則正しい生活習慣 
適切な三食と7時間の睡眠と毎日30分以上の有酸素運動です。運動はウオーキングがおすすめです。
・運動については週に3回の7000歩以上の運動と、週末に一時間位の汗を流すレベルの運動が別論文などでは勧められております。
2.肩や首に不必要な緊張をいれないこと
若いかたであれば姿勢をただすことですが、無理に姿勢ばかり矯正しようとするとよけいに肩がこります。
一番の問題は自分では問題ない姿勢と思っていることです。
ときどき鏡をみたり他人から姿勢をチェックしてもらうなど必要かもしれません。
頭を休息状態にして、正しい肩や首に力が入らない姿勢をみにつけよう!!

・ヨガや瞑想あるいは座禅を組むなどが有効です。

 簡単な方法は椅子に座っての呼吸法です。
 深呼吸をしながら姿勢をよくしましょう
 大きく息を吸い込んでからいきごらえをしてゆっくり息をはくのです。吸い込みに5秒。いきごらえに10秒。息をはくのに10秒です。これを5分間繰り返します。
その時、五感にのみ集中してください。第一に自分の呼吸です。肺に、いっぱいに空気をいれることに意識しましょう。
触覚は自分の身に着けているものが肌に触れているのを意識しましょう。
小鳥などの声に耳をかたむけたり、部屋の香りに集中しましょう。
雑念がなくなるとともにリラックスでき正しい姿勢が脳にインプットされます。
この習慣で得た正しい姿勢を仕事の時などに思い出しながら実践しましょう。
過度なストレスから解放され猫背であったあなたの姿勢はバレリーナのように素敵な姿勢になるでしょう。
(この方法はマインドフルネスという状態をつくりだすことで、精神科領域では治療法として実践させれてます。)

これだけで肩こりや緊張型頭痛がなおるって?
信じれないと思いますが毎日実践していただくとよいです。必ずよくなると思います。
*ここでは肩こりをなおす方法を述べてますが、これば緊張型頭痛のみならず片頭痛もおこりにくくします。

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井上健

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